「血の洪水 ~フラット・ブラッド・フラッド~」
……いやー
今日は、とてもフラットに
血の洪水が流れていますね
……んー
……いや洪水なのに
「フラットな」という表現を使うのって
おかしいのは、わかるけどさ
でもね
この数か月間、ヤバかったんですよ
そもそも、洪水が起こる時点で大変なのに
よりによって、血の洪水ですよ?
誰の血なのか、何から流れた血なのか
さっぱりわかんないのに
血の洪水がもう、あちらこちらを
グワーっと駆け巡ったんですよ
何の血か調べるところじゃなかったんですよ
住んでたところとかもう
血の洪水で流されちゃいましたし
で、血の洪水が発生してから
数か月経って
……まだ起きてますよ?
でも、起きた当初と比べると
幾分と、収まったようには見えるんですよ
わりと周りの人も、同じこと思ってますよ
だから今日は本当に
血の洪水が、いつもよりフラットだなぁって
そう思ったんです
せっかくなら
呼び方も変えた方がいいですよね?
当分、この洪水が収まる気配はなさそうですし
だから呼び方とか別々に付けた方がいいと思うんですよ
「今日は激しくない方の血の洪水だ!」とかって
言いづらいでしょう?
……そうですね
フラットな、血の洪水な訳ですから
『フラット・ブラッド・フラッド』なんてどうでしょう
……テキトーに考えましたけど
でも、言ってて楽しくなる気がします
『フラット・ブラッド・フラッド』
ちょっと言いづらい気もします
『フラット・ブラッド・フラッド』
舌がブラブラしだしそう
「今日はどうせ暇だから
フラッと『フラット・ブラッド・フラッド』に
近づいてみよううかな?」なんて
言い出す人も、いるかもしれませんね
……いや絶対に近づいちゃダメですよ?
あの、たとえ『フラット・ブラッド・フラッド』でも
流れは早いですから
うっかり落ちたりとかすると
もう流されておしまいですからね
ちょっと別の場所に行くぐらいなら問題ないですけど
フラッと『フラット・ブラッド・フラッド』に近づくのは……
……え?「もうめっちゃ使ってる」って?
あのね……こういうのはね
言い出しっぺがじゃんじゃん使っていかないとさ
定着していかないでしょ?
ほら、あなたもほら、言ってほら
練習、練習だから、ほら
『フラット・ブラッド・フラッド』
『フラット・ブラッド・フラッド』
『フラット・ブラッド・フラッド』
『ブラッド・ブラッド・ブラッド』
……あっヤベえ『ブラッド』3回言っちまった(笑)
ふふふ(笑)意外と難しい(笑)
んふふふ(笑)
はぁ……
………ところでさ
今日、ここに来たのって
私が持ってる
『BLOOD』シリーズのブルーレイボックスを譲ってほしいってことらしいけどさ
この状況で、そういうことします?