俺は吸血鬼の中で最弱だそうです
前回同様前書きでだらだら書くことはしません!!
ということで本編どうぞ!
眩しい…
顔にあたる陽の光に眠りを邪魔され、綾斗は重たい瞼を薄らと開ける。
「うおっ!?」
目を開けると目の前に眠る天使がいた。
なんて可愛さ…
そういえばここは…?
なんで俺はベットの上に?
綾斗は自分の記憶を探っていく。
そういえば俺はアリスに血を…そうだアリスに血を吸われて気を失ったんだ。
綾斗はパジャマ姿のアリスの背中に目を向ける。
そこにはやはり小さな翼が生えていた。
やっぱり気のせいじゃなかったのか。
「ぅぅん」
綾斗の隣で眠っていた天使が呻き声を出してむくりと起き上がる。
「あやと起きたの?」
アリスは目を擦りながら綾斗に聞く。
「う、うん」
「アリシア様、お目覚めですか?」
綾斗がアリスの問に答えると同時に部屋の外から声がして身長は170センチくらいの白髪の男が入ってきた。
「あ、アリシア様!その男は!?」
「私の眷属、あやとだよ?」
アリスの返答を聞いた男は今にも白目をむいて倒れそうだ。
「どうしたの?ぐらむ?」
「アリシア様!何があったかお聞かせ下さい!」
そこから昨日起こったことの全てをアリスはグラムと呼ばれた男に話した。
「わかりました、しかしこのようなことは陛下にご報告した方がいいかと…。」
「分かったよ、今から行く。」
グラムにそう言われアリスはしぶしぶ頷いた。
「あやと、いこ?」
あ、やっぱり俺も行かないとダメなのね?
「うん」
だだっ広い廊下を歩いて行くと一際大きな扉が現れた。
「お父様、お母様、アリシアです」
「ああアリスか、入りなさい」
威厳のある声が扉の奥から聞こえくると同時に扉重々しく開く。
「失礼します」
グラムが真っ先に部屋に入って行き正面の大きな椅子に座る中背の男の側に歩いていく。
「ああ、グラムも一緒だったのか」
「実はお耳に入れたいことがありまして」
そう言うとグラムは男にアリスから聞いた全てを話した。
「そうか、アリスが眷属を…して、お前の種族は」
先程扉の奥から聞こえた声で男は綾斗に種族を問いかけた。
「種族…に、人間です」
「っに、人間…」
おそらくアリスの父親であろう男は驚愕の色を目に浮かべる
「ま…まあ、アリスの決めたことだ、好きなようしするといい。しかし、眷属の契約は終わっていんだな?」
「うん、もう終わってるよ」
男の質問にアリスは即答する。
「白眼…ヴァイト!」
「お呼びでしょうか陛下」
気づくと綾斗の背後に金髪の男が立っていた。
いつの間に…。
「お前の前にいるのはアリスの眷属で、名はあやとと言うらしい私はこれからやらなければならない事があるから面倒を見てやってくれ」
「仰せのままに」
そう答えるとヴァイトは綾斗の方へ向き直る
「じゃあ、ついてきてくれ」
ヴァイトについていくと広い空間に着いた。
「まずは自己紹介しようか、俺はヴァイト」
「お、俺は綾斗」
「よろしく、あやと」
「ねぇ、ヴァイト聞いてもいいか?」
「ん?」
「白眼ってなに?」
「ああ、目の色っていうのは吸血鬼の強さに関係するんだよ。したから白眼、金眼、俺とアリシアお嬢様、陛下の赤眼、そして黒眼の順で持ってる力が強くなるんだ」
「最弱か」
「白眼と言っても吸血鬼は最強クラスの種族だからそこら辺の魔物よりは強いよ」
「何も実感ないけど今までよりも身体が軽いきがしてなんか慣れないんだよな」
「なら、少ししたら慣れると思うから今は知っておくべきことを教えておくよ」
「うん」
「吸血鬼はそれぞれの目の色によって持ってる力が違うけど共通の能力があって、その一つが吸血、吸血鬼は吸血によって力を強めることができる」
「でも、吸血すると眷属にしちゃうんじゃ」
「いや、眷属にするには吸血する側の意思と血を吸われる側の了承がいるんだ」
「へぇ」
でも昨日のあれが了承になるって眷属の制度がばがばすぎない?
「あと吸血にはいくつかのルールがあるんだ、その中でも一番重要なのは同族からは血を吸わない特に自分の主からは吸わないそれを破ると大きな力が手に入る代わりに主を裏切ったことになり他者から目の敵にされるから」
その後もヴァイトからいろいろと説明を受けた。
「あやと、そろそろ今の身体に慣れてきた頃じゃないか?」
「うん、もう違和感もなくなったよ」
「じゃあ、まずは魔法を教えようか」
「おお」
やっぱり異世界に来たんだから魔法は使ってみたいよな
「白眼のあやとでも使える魔法となると…まずは火の玉かな」
「フレア?」
「うん、手を前に出してフレアって唱えてみて」
「火球」
綾斗が右手を前に出し唱えると手の前に拳くらいの大きさの火の玉が現れる
「へぇ、初めてでできるなんておもって無かったよ筋がいいね。それが火属性魔法の一番初歩の魔法だよ最上級魔法になると…豪炎球」
ヴァイトが唱えるとヴァイトの頭上に直径2メートル程の火の玉が現れる。
「まぁ、これは赤眼以上じゃないと使えないんだけどね」
「なんだ、使えないのか」
「でもフレアはすぐにできたじゃないか他の属性の魔法もやってみよう」
その後もいろいろな属性の魔法も練習した。
「あやと、僕達眷属は絶対に主を護らないといけない。だからこれから毎日ここに来てくれ」
「りょーかい、じゃあまた明日」
そうヴァイトに答えて修練所を後にした綾斗は10分程歩いたところで重要なことに気づく
「もしかして俺、迷った?」
最後まで読んで頂きありがとうございました前回のあとがきでこれからはアリスの可愛いところを沢山だすと言っていたのですが今回はまったくありませんでした。ロリコン要素不足です。
前回同様とても少ない字数なので暇つぶしにもならなかったかも知れませんが読んで下さった方々が後悔しないような話を書いていくつもりなので良ければ次回も呼んでください!