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第4章*導き*
ー○月○日(☆)
るかと別れる日。
嫌だ…別れたくない。別れたくないよ…。
でも、別れなくちゃ。離れなくちゃ。
今離れなきゃ、きっといつか…るかを苦しめる。
ごめんね、るか。
私は…るかが思うような女の子じゃない。
本当の私は…「***」だから。ー
るかはその最後の日記を読むと部屋を飛び出しある場所へと走っていく。
その場所は…はじめてめあを見かけた場所。
学校からの帰り道にある公園だった。
…ハァ、ハァ。
「…見つけた」
公園の中にある茂みを掻き分け1匹のうさぎに話しかけた。
「…君なら、めあの居場所…知ってるよね?…ケホッ」
「******」
「ごめん、何て言ってるか分かんないや」
「******、*****。」
「ん?」
るかが首を傾げた瞬間、意識を無くしその場に倒れた。
ー" ******、*****。 "
" 我と向かう、隠世へ。 "ー
るかは少しして目を覚ます。
ーパチッ。
「ここは…夢の中?」
目の前の光景に混乱中である。
それも無理はない。
今見ている世界は人間界とは丸っきり異なる世界なのだから。
俺、どうなったんだ…?