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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
第一章 転生少女とカリスマ開花。(小学一年生)
174/195

(新)第1話 私のプロローグ

2020/02/10:

※更新再開についてのアレコレです。既にご存じの方は、お手数ですが本編まで飛ばしてください。




お久しぶりです、夕月かなでです!(1年振り)

えーこの度、TSカリスマライフを再開します!


……が!


申し訳ございません、続きではございません。

今回、作品の第1話目になります。


……つまり今作、リメイクいたします。


空き缶投げないでください! 言い訳させてください!!


リメイクする理由なのですが、

・1年半シナリオライターとして学んだ技術で皆さんをもっと楽しませたい。

・登場人物関係がかなり分かりづらい。(短期間で増やしすぎ問題)

・ちょろちょろとキャラ設定などの矛盾が発生している。(感想で教えていただき感謝)


あと、こちらは完全に個人的理由なのですが……当初の書き方と今やりたい書き方が全く違う、という点もございます。

これまでは台詞が超多いキャラゲー風な小説でしたが、今考えるにネット小説には合ってない書き方だと思ったのです。

堅苦しい小説にはしたくありませんが、ある程度は小説としての良さを活かした作品にしたいと考えました。




次の話を楽しみにしていた皆様、私の我儘で振り回すことになり申し訳ございません。

必ずもっと面白く、千佳ちゃんたちの生き生きとした日々をお見せします。

なので、今後もTSカリスマライフをよろしくお願いいたします!


……長くなりました。

繰り返しますが、今回の話は「第1話」です。


※一応、初見さんの為に本作の1ページ目も同じ話にしております。


長文お読みいただきありがとうございました。

お手数お掛けしますが、どうぞ今度とも楽しんでくださいませ!


――カリスマ、というものを知っているでしょうか。


それは簡単に言えば、人々を魅了する力のことです。その能力を持っている人の声や行動一つひとつが、誰かの目を奪い、夢中にさせてしまうような超人的なもの。

例えば私が朝起きるだけでも、その力は絶大的で。


「お姉ちゃんおはよっ」

「ねぇね、おはよー!」


両隣で共に眠りについていた二人の少女はとても嬉しそうに挨拶をしてくれます。そんな実の妹と、隣の家に住んでいる妹分の頭を撫でれば、どちらも目を糸のようにして手のひらへと髪を押し付けてきた。


生まれた時から一緒にいた妹たちなら、姉のことを理由もなく信頼するのはまだ分かる。何故なら私だってこの二人のことは何があっても信じるだろうし。何より可愛いし。可愛いは正義だからね。


でも、学園に登校してみれば私を取り巻く環境がおかしいことに気付くはずです。朝からテンションの高い妹たちと共に着替え、お母さんが作ってくれた朝食をとり、忘れ物がないかを確認して。二人に手を引かれるような形で私は家を飛び出しました。

玄関の扉を開けて、住宅街の角を一つ曲がれば。


「おはよう、千佳(ちか)ちゃん! 今日も可愛いね!」


いつも同じ時間ぐらいに登校している女子高生のお姉さんと出会う。そして開幕一言目がこれである。

言葉だけ見ればナンパしてきているようにしか思えないけど、残念ながら毎日行われている普通の挨拶です。喜べばいいのか悲しめばいいのか判断に困るんだけど……とりあえず笑顔で返事をしておきましょう。


「うぐ……っ!? ち、千佳ちゃんの笑顔が眩しすぎて、は、鼻血出そう……」


私の笑顔は殺人兵器か。

鼻先を押さえながら、そそくさと高校へ駆け出したお姉さんを見送り、私たちはまた歩き出すと――


「おっ、千佳ちゃんや。おはよ~」

「お、おはよう。千佳ちゃん!」

「おはようだよ、千佳お姉さん!」

「……千佳、おはよう」

「おはようございます。千佳先輩」


沢山の同級生、後輩、先輩、先生、地域の人たちが率先して挨拶をしてくれます。私の周りでは毎日が挨拶強化月間なのか、と思ってしまうくらい十割の確率で声を掛けてくれるのです。

挨拶は大事、それは分かる。でも余りにもおかしいとは思いませんか。

校門を抜ければ団子になった女子たちに囲まれ、昇降口で靴を履き替えれば女子たちに囲まれ、教室に入ればクラスメイトの女子たちに囲まれる。お前たちはマスコミか何かか。


いやまあ皆と喋るのは全く嫌いじゃないから、すごく楽しませてもらってるんだけどね。それでも改めて考えると異常だと思う、これ。


「千佳ちゃん、今日もお疲れやな~」

「ほら皆、千佳ちゃんが少し疲れてるみたいだから、解散だよっ」


親友の二人が号令を出せば、誰一人文句を言わずに人がばらけていく。彼女たちにもカリスマがあるのでは? とも思える光景だが、その実情は違います。

諸弓千佳が嫌に思うようなことはしない。それが鉄則らしいのです。


何の鉄則かって?……千佳ちゃんファンクラブだよ。

会員数はほぼ毎日伸びており、この学園の女子生徒は誰一人欠けずに所属しているらしい。因みに男子禁制です。


「見よ、これがカリスマだ」

「急にどないしたんや千佳ちゃん」


思わず零れた私の独り言に、関西弁がチャームポイントの親友がツッコミを入れてくれました。流石は関西出身の女の子、反応速度が違います。


では改めて。これが私、諸弓(もろゆみ)千佳(ちか)が生まれ持った能力――カリスマです。


日本人離れした高めに伸びた鼻に、成長すれば凜々しくなるであろう切れ長な瞳。その色はやや蒼色に輝いています。極めつけには腰の辺りまで伸びた、サラサラの真っ白な髪。その場にいるだけで存在感を放つ私は日本人ではあるものの、四つの血を持つクォーターでもあって。

こんな恵まれた美少女として生まれた、笑える程にイージーモード。そこにはちゃんと理由もあります。


それは私が――


「――前世が男だって言っても、信じてもらえないよね」

「面白い冗談やな~、千佳ちゃんが男やったら皆こぞってプロポーズしてるで」

「何それ怖い」


親友の言葉に若干の寒気を覚えましたが、説明を続けましょう。

容姿端麗、文武両道。多少天然とは言われますが完全無欠な美少女である私には、男であった前世の記憶がありました。神様の気まぐれによって女性として今世を生きることになり、その際にカリスマなんていう化け物染みた能力も貰ったのですが……


そんなことは、どうでもいいのです。

大事なのは私が転生者であること、元は男性であったこと、カリスマを持っていること。そして――


「――女の子に囲まれた生活、超楽しいよね! 最高っ」

「欲望ダダ漏れやで、千佳ちゃん」


これは女の子がバリバリ恋愛対象な私が、自分の思うがままに生きていく物語。

沢山の少女たちと過ごす日常を、どうぞお楽しみください。


「今世は私の無双だー! あっはっはっはー!!」

「千佳ちゃん、授業が始まりますので座ってください」


はい、すいませんでした。


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