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TSカリスマライフ! 「女の子大好きな転生少女が送る、百合ハーレムな日常コメディ」  作者: 恒石涼平
(旧)第三章 千佳ちゃんファンクラブ、襲来。(小学三年生)
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妹+αとゲームの話

 放課後の帰り道。

 今日は皆用事があって、一緒に帰っているメンバーはメグちゃんと花ちゃん、そしてマリーに私を合わせた四人です。

 妹二人とマリーが並んで歩いて行くのを、私は直ぐ後ろで見ています。


「マリーねぇ、ロシアってどんな所なのっ?」

「とっても寒いデス。でも、温かいスープがとっても美味しいデスヨ!」

「寒い分、暖かいのが美味しそうだねー!」

「そうなんデス!」

「わぁ、花もロシア行ってみたいっ」

「もし来てくれたら、ご案内しマスヨ!」

「わーいっ!」


 両手を上げて喜びを表現する花ちゃん、可愛い。


「お姉ちゃんも、ロシア行ってみたいねー!」

「うん、そうだね。今とは逆に、マリーの家にホームステイしてみたいかな」

「それは楽しそうデス!」


 三人でキャッキャッと笑っている姿は、まるで妹が三人になったようです。

 あぁ、可愛い。


「そういえば、チカとメグミの家には住んでマスガ、ハナの家には行ったこと無いデスネ」

「じゃあ来るっ? いつでも歓迎っ!」

「私も行く! お姉ちゃんも行くよね?」

「ねぇねも一緒に遊ぼっ!」

「チカも一緒に行くデス!」

「勿論! 皆が行く所が私の行く場所だからね!」


 あまりの可愛さに三人纏めて抱き締めました。


「チカ、暑苦しいデス」

「ガーン!?」


 あまりのショックに歩道で四つん這いになりました。




「いらっしゃいっ! リビングで遊ぼっ!」

「お邪魔しますー!」

「お邪魔します」

「お邪魔シマス!」


 私達の家の隣にある花ちゃんの家は、ハウジングが同じなので殆ど同じ作りになっています。

 そして小さい頃から両方の家は行ったり来たりしていたので、最早勝手知ったる二つ目の我が家なのです。


「ねぇねたちの家には無いゲームで遊ぼっ!」


 私達の家がファミリー向けのゲームが多いナンテンドー派であれば、花ちゃんの家はソミー派なのです!

 皆でのプレイには向いていませんがこちらのゲームもなかなか面白く、ゲームをやるために花ちゃんの家にお邪魔することもしばしばです。


「今日はこれを交代してやろっ!」


 花ちゃんが差し出すのは魔王となって勇者を倒す『勇者のくせに弱すぎだ』。

 ダンジョンとモンスターを作り上げて勇者を倒す、逆王道な面白いゲームです。


「えー、私はこれがいいー!」


 メグちゃんが差し出すのはデフォルメされたキャラで野球を行う『実況スピリットプロ野球』。

 以前やったときにメグちゃんがボロ負けして、それから皆に隠れて花ちゃんの家に来ては密かに練習しているゲームです。

 隠れてやっても、お姉ちゃんにはお見通しだよ!


「これ面白そうデス!」


 マリーが差し出すのはゾンビと戦う『バイオレットハザー……。


「それは駄目! はい回収!」

「エッ!? 何故デスカ!」

「これは子供がやっちゃ駄目なの! 後で花ちゃんのお父さんにはお説教だ!」


 こんなトラウマを植え付けるゲームを子供の手に届く場所に置いておくなんて!

 それにこれは年齢的にも駄目だから!


「エー、やりたいデス!」

「駄目ったら駄目!」


 数年後皆と共に怖がりながらプレイするのですが、それはまたいつか。

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