15話
5月2日 誤字修正
カラム先生達との出会いから1か月ほどが経ち、今は4の月2週目の4日である。雨季真っ最中で毎日のように雨、雨、雨。気温も高くてじめじめしており、非常に気分が悪い。そんな中でも訓練は続けている。『気視』、『魔視』というチートっぽい能力があることが発覚したため訓練の熱に拍車がかかった。
現在は複数個同時操作の訓練をするため、集めるときから複数個にしようと左右両方の手に魔力?を集めている。量は両指先から両肩までで、増える量自体が増えてきているため、順調に魔力量は増加している。
訓練の内容は左右に集めた魔力?を4つの塊に分け、圧縮。指先くらいの大きさに圧縮をすると同時にそれぞれ違う形を作る。形はその日の気分で変えており、球や、立方体、三角錐、円柱、星、牛の頭等々、さまざまである。そう、とうとう牛の形を作れるようになったのである。形を作ろうとしただけで気絶をしていたあの頃が懐かしい…。まだ、牛の全身を作るのは無理なのだが、それでも頭だけでも結構細かい。しかも、これ、4つ同時にその形を作ることが可能なまでになった。ただ、4つ同じ形を作るよりも違う形を作った方が使う体力、集中力、増える魔力量等の効率がいいため、別々の形にしている。
4種類に形作った魔力?の塊を今度はそれぞれランダムに、適当に動かす。4つの魔力?の塊をぶつからないように注意をしながら、なるべく速く体の中を縦横無尽に動かしていく。以前、魔力?の塊をぶつけてしまったことがある。その時はやばかった。激しい悪寒に襲われながら気絶してしまった。その後熱をだし、カラム先生に診てもらって、解熱剤を処方してもらった。無事、熱も下がり、今では元気にしているが、あの時は死ぬかと思った。カラム先生は風邪を引いたのだろうと判断していたが、魔力?を操っていることがばれなくてよかったと思っている。以降、魔力?の操作は細心の注意を払って行っている。
十分な疲労感を感じたところで訓練をやめる。魔力?の復活は以前よりも早くなり、最初のころは半日かかっていたのが、徐々に減っていき、今では1、2時間で復活するようになった。
訓練を終えるとちょうど朝食の時間になる。最近は母乳だけでなく、どろどろした離乳食も食べるようになり、久しぶりの固形物?に感動を覚えていた。
朝食が終わると散歩だ…といいたいところだが、あいにく雨である。なので、魔力?の訓練である。さっきと同じように集めて、固めて、動かしてだ。しかし、それもすぐに終わってしまう。なので、ベッドの上でゴロゴロする。寝返りがうてるようになったのでごろごろする。寝返りがうてるようになってからはベットに柵が取り付けられたため落ちる心配がない。そのため、俺は運動もかねてごろごろし続ける。早く自分で歩けるようになりたいものだ。
そんな俺の様子を柵にもたれ掛るようにしてレオナールが見ている。雨季は町に行く頻度が少なく、また、羊の小屋だしもないため、羊の餌やりや小屋の掃除が終わると暇らしく、飽きもせず、俺の様子をただただ見ている。
ローヌはというと、朝は牛の搾乳、その後は朝食の準備をして、と活動内容はあまり変わらない。ただ、俺の世話はレオナールに譲っている。雨季ぐらいしかレオナールが世話をする機会がないからだとか。
そんなこんなでじめじめとした嫌な気候のなか、ベルニエ家は平和に過ごしている。




