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118話

お久しぶりです

 奴らとの戦闘も無事終わり、他の奴らも片付けた……はず。何処の学校が生き残ってるとかいちいち数えてられないよな!


「これで最後のようですね。」


 キャシーがそう告げた。いよいよだな。


「決着を付けましょうか。」


 そう言って獣人族の奴らは森の中へ消える。ん?今から戦うんだろ?どうして消えるんだ?その意味はすぐにわかった。奴ら、森の中で縦横無尽に動き回る。いろんなとこから弓やナイフ、魔法が飛んでくるのだ。

すべてを捌くのは結構疲れるぞ。小さな盾と大きな盾をフル活用して味方に当たらないようにしてるんだが、傍から見たらタコみたいだろうな。ワイヤー振り回してるし。


「狙いが定まりませんわ!」


 エリザベート、その意見には同意だ!さて、どうするか…。


「あぁー、もう、知りませんわ!……グラビディゾーン!」


おいおい、大丈夫か?そんなデカい魔法使って……。案の定エリザベートはフラフラだ。しかし、馬鹿でかい重力場を作ってくれたおかげで獣人が引っかかった様だな。一気に仕留める!

 俺は小盾を使ってバッシュを決めた。これで一人だ。あと4人。エリザベート、がんばれよ……。直ぐに終わらせてやるからな。

 エリザベートが魔力不足で脱落した。こっちもあと4人だ。攻め手が一人減った分守りが楽になったな。だが、いい攻め手が見つからない……。ここは耐えて、相手の球切れを待つのが得策か。



 しばらくすると目に見えて攻撃が減った。どうやら球切れらしい。なら、そのうち降りてくるだろう。これくらいの攻撃ならいくらでも防げるしな。


 ……一向に下りてくる気配がない。地上戦だと不利だと分かってるんだろうな。俺はルネに目配せをして確認を取る。あっちも準備万端のようだ。しかし、あのスピード相手に当てるのは無理だな。重力操作で隙を作りたいんだけど、エリザベートには無理だな。

 俺はシャルにハンドサインで作戦を伝える。何とか伝わったようで、魔力を溜め始めた。シャルも魔力を消費している。チャンスはそんなに多くはない。俺は小盾を駆使し、獣人の一人を誘導していく。ブレーズも作戦を理解しているのだろう。弓で誘導している。頼りになる先輩だ。


 ……今だ!シャルは作戦で決めておいた誘導地点、少し低めの木に獣人が着地する瞬間、水を発現させ、その動きを止めた。しかし、水だけでは一瞬しか止まらない。まぁ、今はその一瞬が欲しかったんだけど。

 ルネによる突きが獣人へと炸裂する。当たったところでルネを引っ張る。『ルネブーメラン』だ。みんなとの連携もうまくいったし、これで3対4だな。


 3対4になったことで相手も焦っているらしい。魔力の出し惜しみはやめたらしく、光属性の魔法による幻だ。魔力によって作り出された偽物たちが飛び交っている。偽物からはナイフや魔法が放たれるがそれも偽物だ。しかし、俺には関係ない。なんたって『魔視』があるからな。どれが偽物で、どれが本物かはわかる。『魔視』が無ければ偽物も防がないといけないからな、この作戦は有効だろうが俺には効かない。残念だったな。偽物はスルーだ。

 相手も馬鹿じゃない。しばらくすると通用しないと理解したのか、幻は消えてしまった。それでも魔力の消費は激しかったんじゃないか?キャシーの速度が落ちている。魔力切れによるものだろう。体が動かなくなってくるはずだ。楽にしてやろうじゃないか。

 俺はワイヤーをキャシーの足に掛け、引っ張る。あの速さなら十分引っ掛けられる。キャシーはバランスを崩し、木から落ちるが、地面に落とすのはかわいそうなのでワイヤーで受け、そのまま縛って近くに引き寄せる。


「ハァ、ハァ……。参った……わ……。」


辛そうだな。ちょっと休んでるといい。俺はキャシーの石を割り、開放する。ブレーズに頼んで近くの木に寄りかけさせた。その間はさすがに攻撃はしてこなかった。他の連中なら攻撃してくるかもしれないけどな。やはり獣人はその辺のことわかってる。と言うよりも猿人がわかってないのか?


 2対4になったな。あとは数の暴力だ。魔力の消費が激しいとはいえ、それでも戦士系が3人いるんだ。獣人の身体能力が高くても負けないだろう。と言うか俺がいる時点で攻撃は通らないからな。負けはない。早く終わらせてエリザベートを休ませてやらないと……。


 さて、どうするか。数の暴力といっても戦士系近距離職は相手を捉えらえなから攻撃できないし、遠距離職も弓が尽きたらそれで終わりだ。魔法職だって魔力が無限にあるわけじゃない。現にエリザベートやキャシーは魔力切れだ。シャルだってそのうち魔力切れになるだろう。弓だって残り少ない。ここは勝負に出るか。

 

 俺は二代目に込められるだけ気力を込める。二代目の大きさから言って今から使う技は何度も打てる技じゃない。二人が近づく、その時をじっと待つ。悟られないように気力は二代目が光る直前を維持する。


 あと少し、ふたりが十分に近づいた。俺は残りの気力を二代目に流し込み、技を発動させる。


「『エアスラッシュ!』」


 エアスラッシュは片手剣用の気法だ。剣の大きさにもよるが、その刃の大きさはせいぜい二、三メートルだ。しかし、それを俺の盾でやったらどうなるだろうか。長さはもちろん、その幅は剣の比ではない。刃ではなく、面なのだから。面ではないため刃が飛んでいくことはないが、衝撃は飛んでいくのだ。それも非常に強烈な衝撃が。初めてやったが、これは恐ろしいな。下手したら死人が出るかもな。『超悶絶!』といい、俺の考える技は危険なものが多い気がする。今放った衝撃の威力は凄まじく、森が大きな広場になってしまった。下手したら死人が出るな。吹き飛ばされた二人は一応生きてるみたいだ。魔力や気力も正常だし、声も聞こえる。うめき声だが……。まぁ、よかったとしておこう。


 これで学校対抗戦も終わりだ。今回の優勝は俺たちの学校だな!敵はとったぞ、エデ!



更新が遅くなってしまい申し訳ありません。そして、中途半端に終了させてしまい申し訳ありません。


今回初めて小説を書いたんですが、考えて書かなければダメだと学びました。途中、書く時間が取れず連載を止めてしまい、また上手く終わらせることもできませんでした。反省点ばかりです。


この物語はこれで終わりですが、自分としては全く納得していないため、一から書き直そうと思います。しっかりと考えて書き、納得のいく小説を書き、また投稿したおと思います。


次の投稿はいつになるかわかりませんが、さらに面白い物語を書こうと思います。



はじめてのてんせいを読んでいただきありがとうございました。

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