6 ~前進~
久しぶりすぎて筋忘れちゃった。
よしなしごとを書き綴ります。
あと書き方変えてみます。
「涼子ちゃんはどこ行きたいん?遊園地?それとも映画??」
(なんちゅう王道な…て、王道もくそもデートとかほとんどしたことないけど)
私は恋愛経験が、自分で言うのもいささかの寂しさを感じるが、0に等しい。
いうなれば恋愛ビギナーである。
なのでキスはもちろん、殿方と手をつないだこともないのだ。はっはっは、まいったか!
「私はどこでもいいよ。藤田さんと川田の好きなとこにして?」
「そう?せやったら俺がエスコートするわ!…というわけで美佳、おつかれさん!」
「…は!?なんで私帰らなあかんのよ!」
何をとち狂った、青年よ。
今この状況で川田を帰らせようとするあなたの思考回路を小一時間ほど調べ上げたいわ。
もう私は知らない。藤田さんの尻拭いはできひんよおいらは。
烈火のごとく声を張り上げた川田は藤田さんを引っ張り通路でこそこそと話し出した。
内緒話ですかい。そうですかい。いいよ、モンブラン食べとくもん。
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「裕樹、どういうつもりなん!?いつもはこの後も三人で回ってたやん!」
「それは今までの話やろ?今まで紹介された子は俺のタイプやなかったし、仲良くしようとも思わんかったもん。でも涼子ちゃんかわいいし話し合いそうやし!絶対ゲットするわ、俺!!」
「っっ!!た、たっちーはほんまはめっちゃ性格悪くて友達の中でも嫌われてたんよ!それやから仲良くするのはやめといたほうがえぇって!」
「…それやったらなんで俺に涼子ちゃんを紹介したん?嫌がらせ?」
「そっ、それは…違うねん!…実はたっちーに男紹介しろって言われて、しぶしぶ裕樹を紹介することになって…」
「性格悪い子紹介するとかどっちにしろ俺への嫌がらせやん。それに涼子ちゃんはそんなことするような子に見えへんし。嫌な子かどうかは自分で判断するわ。
もうえぇよ、ようわからんけどとりあえず俺は涼子ちゃんと仲良くなりたいだけやねん。紹介してくれてどうもありがとう。それじゃ。」
「ちょっと待って!裕樹!」
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「涼子ちゃん待たせてごめんな?ほないこか!」
「話終わったんや…て、えっ、あの、川田はえぇの?」
「あぁ、元々俺らを会わせるために来てくれたわけやし、ここからは若い二人に任せるってことで!」
「お見合いか」
「おぉ、するどい突っ込みやな!俺もうかうかしてられへんな!!」
…なんか流れで二人で遊びに行くことになったけど、川田は大丈夫なんやろか。
まぁあの不機嫌なお嬢さんに気遣って過ごすよりもおらんほうがありがたいけど…
あかんあかん。こんな考えではいかん。
とりあえず後でメールしてみよ。精一杯フォローすれば大丈夫やろ。多分。
あそこまで必死に私を貶めてまで藤田さんの興味を私から逸らそうとしていた川田。
やっぱそれって”恋”の成せる業なんかなぁ…。
もうこの5年ほど恋愛感情なんて微塵も持ってないから、恋をしている川田のことが純粋にうらやましくもあり、反面理解できない、という心もある。
私も恋したらあんなふうに何かに必死になれるんかなぁ…。
て、まず相手おらんやん!これが本当の一人相撲ってか!
この時はまだ何も知らなかった。いや知る由もなかった。
自分ともっとも対極にあるものだと思っていた感情が自分を大きく振り回し始めることを。
そしてその感情ゆえに自分を取り巻く環境が大きく変化していくということを。
フラグ立ててみたwww
どうなるか自分でもよくわかっていません。
ひとつ言える事は。
川田ごめん。