2 ~contact~
前回長すぎた…orz
コンパクトに収められるよう頑張ります。
<裕樹視点>
川田の紹介で橘さんって人に会うことになった。
といってもいつも微妙な子ばっかりだから、今日も三人でこれまた微妙な空気で過ごすことになるんだろうなぁ…
わかってるんだったら川田に頼まなければいい、てよくいわれるんだけど、なんでか彼女を探そうとすると、川田が「私が紹介するから!」としゃしゃりでてくるからなぁ…
なんか必死で断れないし。
でもここまではずればっかり紹介されると、むしろ妨害してるんじゃないか、と思う。
前回は瓶底メガネ根暗女だったし、前々回は自分のことをかわいいと思っている残念なブ女だった。
もう川田のことは信用できない…今回も期待はしないぞ!
…と思ってたのが今から2時間前。今オレの目の前にはオレのど真ん中どストラ~イク!!な子が座っている。
…奇跡だ!ミラクルが起きた!
川田、さっきまで疑って悪かった。お前は最高な友達だ!
一人テンションがあがってうきうき状態のオレを横目に、川田が話し出した。
「あのね、たっちー。こいつ、私の前のバイト先の同僚で藤田裕樹っていうんだけど…」
「あ、おい!苗字言うなって!!橘さん、気にせず名前で呼んでね?」
「わかりました、藤田さん。それで、なぜその同僚さんがここに?」
全然わかってねぇ~!つれないな、橘さん…そのツンとした態度もいいけど。
「さっき偶然会ったのよ。遊ぶんだったら人数多いほうが楽しいし、私が誘ったの。」
「…遊ぶって、私は全然知らない人なのに…」
「そんなこと言わないで!ここで会ったのも何かの縁だし、一緒に遊ぼ?」
「(何この満面の笑顔…)そうそう、全部裕樹のおごりだし!」
「おう!橘さんの分はね!」
「ちょっと!私の分は!?女子に払わす気なの!?」
「当たり前だろ?なんでお前の分までおごらないといけないんだよ。」
「人がわざわざ友達紹介してやってるっていうの…に…?…あ。」
こいつ…自分で紹介のこと隠そうって言いながらばらしやがった。馬鹿だ。
「紹介って、どういうこと?なんの紹介?」
ずっとオレ達のやり取りを黙って見ていた橘さんが口を開いた。ほら見ろ。
「あ、あのね…実は、さっきそこで会ったって言うのは嘘で、えっと、こいつにたっちーを紹介するために今日たっちーを呼んだの。」
「何のために私を紹介するの?もしかして二人結婚するとか?」
「なに言っ…「そんなわけないって!オレはフリーですよ!いや、これからそうじゃなくなるか…」
有り得ないことを言い出したからあわてて否定した。オレが川田と?ないない。
橘さんはまだ腑に落ちない顔をしている。
「そうでなければ…ますます私がここに呼ばれた意味がわからないままなんですが…。ちゃんとした説明をお願いします。」
「あのね、こいつが…裕樹が女の子の知り合いが欲しいって言うから、たっちーはどうかなって思って紹介したの。(ってここまで言わなきゃわからないの?)」
「…あぁ、そういうことか。それだったら先に言ってくれればよかったのに。」
「だって、断られると思ったから…」
「なんで?友達が欲しいんでしょ?別に断る理由ないよ。」
…純情ていうのはこういうことか。友達のままで終わるわけないだろ、この年で。
まぁそういう風に捉えて近づきやすくなるんだったら、オトモダチから始めましょうか?
「んじゃひとまずちゃんと自己紹介しよ!オレは藤田裕樹、23才のしし座、O型!大学院生で~す!」
「橘涼子、同い年だね。あの、星座とかも必要…「うん!」え、とおとめ座でAB型です。」
「AB型!オレと相性ばっちりじゃん!すげーうれしい!」
「…にぎやかな人だね、藤田さんて。」
「うん、まぁ…ね。」
怪訝な顔の涼子ちゃん(すでに名前呼び)もいいなぁ…
よし!絶対涼子ちゃんを落としてみせる!
裕樹かきにくっ。
頑張るばい。