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あの日から、私は生きている

作者: 神谷透
掲載日:2026/04/07

幼い頃から、


決まって会う人がいた。



お盆と正月。



遠方から来る親戚。



一つ下だったが、


気が合っていた。




それが、


少しずつ来なくなった。




手紙のやり取りも、


途切れていった。




違和感はあった。




数年後、


久しぶりに会った。




目つきが変わっていた。




口調も、


少し荒くなっていた。




別人のようだった。




映画を観た帰りだった。




席を立ってからも、


何度も振り返っていた。




何もない席を、


何度も確認していた。




理由を聞いた。




「確認しないと気が済まない」




それだけだった。





その後、


彼は入院した。




何かを叫び、


車の上に乗ったらしい。




理由はわからなかった。





しばらくして、


電話がきた。




「普通に生活したかったな」




「もっと遊びたかったな」




それが、


最後だった。





退院後、


通院していたと聞いた。




ある日、


食事中に倒れた。




そのまま、


目を覚まさなかった。





あの日から、


私は生きている



最後まで読んでいただきありがとうございます。


この作品を書こうと思ったのは、

この出来事があったからです。


閉ざされた世界の中で起きていること、

そしてその外側でも起きていることを、

少しでも知るきっかけになればと思っています。


▶ X「こころの余白|無理しない人間関係」

https://x.com/yohakumaind/


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