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第八話「眷族の王と新たな依頼」

「ココ、オレタチ、スンデイイ?」


 船より呼び出したゴブリンたちが、おっかなびっくりしながら城を見ている。


「ああ、もうアンデッドはいないからね。 ここなら人間にも魔人にもそうみつからないだろう」


 そういうとゴブリンたちは平伏した。


「えっ?」


「シンゴ、オレタチ、オウ」


「えっ、オウ? 王!?? 違う違う!!」


 その時、ゴブリンたちの体が光ると、ブラスたちの胸に紋様が浮かんだ。 


「これは確か!」


「ええ眷族の紋様です。 ゴブリンたちはあなたを認め眷族となりました」


「そうなのか、そういえばなんか力がわき上がってくる感じだ......」


「眷族から消費される魔力の一部があなたに流れているのてす」


「そうか、いやもう頭をさげなくていいから」


「シンゴ、オレタチ、オウ!」


「オウ!!」


 ブラスの声でゴブリンたちは立ち上がり、みんな歓声をあげた。


「なんか王にされちゃた」


「眷族にしたのですから、そうなりますね」


 淡々とギンチヨはいった。



 船から食糧や農具や斧や大工道具などをおろして、ゴブリンたちは各々、作業を始めた。


「家をつくってるのか」


「ここにある家はすべて壊れていますしね。 最低限、必要な道具は買ってきましたから」


「とりあえず、ぼくたちはこの島を探るか。 アンデッドはいなくなったけど他のモンスターがいないかはわからないし、じゃあブラスあとは任せたよ」


「わかった、シンゴ」


 そうブラスは答えた。


 ぼくたちは周囲の探索に向かう。 


「なんかブラス流暢にしゃべってなかった?」


「眷族になって知能が上がったのでしょう」


「そんなことになるの!」


「亜人種族はその魔力量により能力があがります。 眷族となるとあなたの魔力量に応じてその最大値が増えます」


「そうなのか。 それで」


「元々亜人種族は使役されるものとして、従えるための制約をつくられています」


「それで眷族となったから、その制約がなくなったってこと?」


「そういうことです」


「なるほど、なんかかわいそうだな。 それってザガルディスがつくったの?」


「いいえ、もっと昔の大魔王が作ったとされます」


「ひどいことするな」


「ですが、あなたの眷族となったことで、制約はなく努力にて能力が開花するでしょう」


「そうか、ならよかった」


 広くて、全体をみることはできなかったが、この島は広く山や森や川、湖など多彩な地形があることがみてとれた。 


「モンスターはいなかったね」


「ええ、モンスターどころか大きな生物がいませんね。 おそらくあのバルシュアによって、大きなものは殺されたのかもしれませんね」


 転がっている動物の骨をみてギンチヨがいった。


「確かに土地に何者もいれないとバルシュアはいってたな。 そうなると家畜を手に入れないと魚と果実だけだ」


「町までいって入手しましょう。 ただ所持金が目減りしています」


 島や船、馬車、道具の購入で所持金が100万を切っていた。


「確かに...... さすがにこれじゃ、心もとないか。 よし仕事をしに町に戻ろう」


 ブラスにあとはまかせ、ぼくたちは町へと戻った。



「えっ!? 指名」


「ええ、シンゴさまを指名して依頼がありして......」


 冒険者ギルドにつくと受付嬢がそう話した。


「指名って誰から」


「有名な商人のアスンハルトさまです。 詳しいお話はご本人からするとのことです。 こちらにお屋敷があります」


(商人がわざわざぼくに依頼)


 いわれたとおりの場所に向かってみた。


「ここか、本当にお屋敷だな」


 大きな屋敷が目の前にある。


 門のそばにいる警備に話をすると、なかに取り次いでくれた。


「シンゴさまですね。 こちらにどうぞ」


 そう燕尾服の執事らしき人が門まででてきて屋敷に招いた。


「君が......」


 部屋にはいると背の高い若い男性が立ち上がる。


「アスンハルトさんですね。 シンゴともうします。 こっちはギンチヨです」


「まさか伝説のユニコーンタートルを倒した冒険者たちがこんな若いとは思わなかったよ」


「魔法を使うものでして」


「そうか、それで......」


 アスンハルトさんは納得したようにうなづく。


「それでぼくたちに何のご用でしょうか?」


「ああ、それなんだが、実は【アンデルアのつゆ】というものを探してほしいんだ」


「アンデルアの露?」


「ああ、希少な花の蜜だ。 さる高貴なかたがご所望なのだが、商品として流通してなくて困り果てた。 あとは危険なモーナスロの湖しかない」


「ぼくたち以外の他のものではダメなのですか?」


「......ふむ、その湖には亜人種族のドラゴニュートが住んでいて、入るものに攻撃を加えるという。 有名な君たちなら何とか入手できるのではとギルドに頼んだのだよ」


「なるほど亜人種族ですか......」


「すまないが何とか入手してほしい。 報酬は言い値で払おう」


 そう懇願するようにアスンハルトさんは頼んだ。


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