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第2話 カオス化

高速道路を下りてしばらく進むと動物公園の看板が見えた。




時刻は12時。


「しばち動物公園」に到着し、散策の前に動物園たちが見えるテラスでランチタイム。



班内の1人…奈穂ちゃんに事件が…





奈穂ちゃん

「最悪…お箸忘れた…」




班内仲間達

「えっ?」




太希くん

「しっかり者やのに…たまにドジ踏むんやな奈穂は」



奈穂ちゃん

「太希うるさいっ…あーマジ恥ずかしい!」




大和くん

「あっ俺の使う?もう食ったから使わんし…。

むふふ、コレって間接キ…」



貫太くん

「あっ大和が奈穂に間接ちゅー 

しようとしてる!」



拓郎くん

「きっす♪ きっす♪」




奈穂ちゃん

「絶対いやあんた達からは百億万円もらってもぜったいにお断り!」




美駒ちゃん

「バカ男子が奈穂ちゃん!

私が食べ終わったら箸洗って貸してあげるから、待ってて!」



ここで救世主登場…




明良くん

「まったく…騒がしいと思ったら…


奈穂ちゃん…僕の割り箸どうぞ…


僕は潔癖症だからマイ箸持っていかないし、常に割り箸幾つか持っているんだ。」




奈穂ちゃん

「明良くん!ありがとう

あっお礼に私のお菓子一個どうぞ。」



明良くん

「あーいらないよ、大丈夫。


僕はお菓子食べない主義だし、困っている人がいたら助ける、当たり前の事しただけ。じゃね。」



☆ 遠足あるある その6

弁当忘れてなくても箸忘れる人が1人はいる。





班内男子たち ヒソヒソ

「明良のヤツ絶対奈穂の事好きだよw」




美駒ちゃん

「それ私も思った…暖かく見守ろ」




奈穂ちゃん

「?」



気を取り直し動物公園を散策する太希くんの班動物公園はとても広く、隣には小規模の遊園地やアスレチック施設もあった。


太希くんの班は動物を中心に散策し記録をまとめる。


太希くんと奈穂ちゃんは将来獣医になりたいと思っており非常に熱心に動物を見て記録したり、飼育員さんに積極的に質問していた。



散策してからしばらく経ちキリンエリアに移動した時に事件が起こる…。




美駒ちゃん

「奈穂ちゃん!大和がいない!」



奈穂ちゃん

「えっ?マジ?!逸れた…?」




貫太くん 

「どうする?手分けして探す?」




拓郎くん

「いや俺らも迷子になりそうだから一緒に行動したほうが良い」



太希くん

「確かに、そういえば猛獣エリアからココに来るまでの間はおったよな。

ライオン見たからもうええ、とか言うてたけど…」



すぐさま今いるキリンエリアの先を見て何かを察した奈穂ちゃん



奈穂ちゃん

「あのアホ…大和のやつ…隣のアスレチック行きやがったな…」




太希くん達がアスレチックエリアに行くと案の定、アスレチックで遊ぶ大和くんが…




砂川先生

「おーい大和ーっ お迎え来たぞ!」




大和くん

「あっバレたっ」



全員

「どアホーっ!」




☆ 遠足あるある その7

小学生だけの班内で行動すると1人は逸れる可能性大




アスレチックエリアには万が一の事もあり砂川先生が職員さんと常に徘徊していた。




砂川先生

「ココで遊んじゃダメとは言わないが、班内の子たちを蔑ろにしちゃイカンでしょ!」




奈穂ちゃん

「はあ〜!アホか!

マジで心配したんだからね!」




大和くん

「はいっ とぅいまてぇ〜ん♪」



全員

「…。」





大和くん

「っ!マジでごめんっ」





動物公園の散策を終えてバスで学校に帰ります。


ガイドさんがDVDの準備中。




ガイドさん

「学校までの間はこちらの作品でお楽しみくださーい


『劇場版 忍たま乱太郎でーす』」




太希くん

「うん? この作品しらんわ。」



拓郎くん

「えっマジ?つーか俺3年連続このシリーズ観てるわ」




奈穂ちゃん

「あっ…知らないんだ。

あっお父さんとお母さんもこの作品知ってる。

結構長くやってるよ。もう30年以上じゃないかな?」



貫太

「太希もしかして、Eテレあまり観ない?」



太希

「うん 最近はずっとYoutubeやな…。」




美駒ちゃん

「Youtubeの見すぎは良くないよ。」




大和くん

「………。」




☆ 遠足あるある その8

帰りのバスの中で放送したビデオDVD 作品は鮮明な思い出になる




※ちなみに筆者は3年生から6年生まで

全て「パタリロ!」でした。

だ〜れが56したクック・ロビン♪





ちなみにバス座席の配置はこんな感じ↓


一番前 宇田川先生 


となり 石川先生


先生2人と一部生徒らの3列後ろ窓側 


美駒ちゃん&大和くん


となり 貫太くん&奈穂ちゃん(窓側)


1つ後ろ席 窓側 拓郎くん&太希くん




帰りの道中…大事件が…



アグレッシブに動いていた大和くんの顔色が、明らかに悪いと気がついた隣の美駒ちゃん




美駒ちゃん

「大和…もしかして…気持ち悪い?」




大和くん

「……。うん」



美駒ちゃんは咄嗟に(自己防衛の為)大和くんへエチケット袋を用意を促すのと先生に呼びかけた。さすが保健委員。対応がはやい。



美駒ちゃん

「先生!大和くんの顔色が悪いです!」




しかし大和くんが持っていたエチケット袋は無色透明のビニール袋




大和くん 

「うげぇ〜…」


エチケット袋に吐瀉物イン




そのエチケット袋が無色透明の為


ガイドさん&貫太くん、美駒ちゃん


ブツをガン見…。





プッ



ピンチを回避したのも束の間…大和くん衝撃の告白…




大和

「あっ、やべっ…おナラと一緒にちょっとウンK…」




その瞬間を見た拓郎くん



拓郎くん

「ひええーっ先生!

大和が下も漏らしたーッ!くっせぇぇ…」





貫太くん

「あっやべぇ…うげぇ…」




美駒ちゃん

「うぇっ…」




貫太くん&美駒ちゃん大和くんのブツ&ニオイで貰い吐瀉…



エチケット袋持参のおかげで(?)彼らは無傷だった。



石川先生

「ひぇーっ前の子達!席を補助席に移動してーっ!


奈穂ちゃんすぐ移動して窓開けて!


太希くんは大丈夫?



明良くん!宇田川先生の隣の席と補助席に貫太くんと美駒ちゃん移動させてーっ




明良くん

「はい先生!貫太くんと美駒ちゃん水飲む?」




貫太くん

「ありがと…明良…うっ…」




宇田川先生 

「あらら大変ねぇ〜」




美駒ちゃん

「ありがと…

うぇ…マジ最悪…気持ち悪いし、くっさい…」




奈穂ちゃん

「みんなは大丈夫?


こっちは、なんとかするから気にしないで座ってて!」


周りの子たちは多少ざわざわするが奈穂ちゃんが冷静に皆に呼びかけ、事なきを得る。



まさにファインプレー。




石川先生

「アホ大和!ばってん!


アンタ、エチケット袋なんで無色透明選びよるか!


それやとブツが丸見えやけん!


そげ何で着替え持ってこんかね!



服どげんしよるか!アンタまったく!


あんた学校着くまで先生の隣で大人しくしちょらんか」


九州弁丸出しの先生に生徒ら大爆笑&困惑。


大和くん

「すいません家にあったビニールのレジ袋あったからコレでゲ◯対策したのにウンK対策考えておらんかった…」




太希くん

「先生…方言丸出しや…」




奈穂ちゃん

「普段怒らない人を怒らしたらこうなるよ。」




拓郎くん

「くっさー…ダブルパンチ…俺も着替えたい…」



ガイドさん

「……。あたしガイドやのに…


こんな時何もできん…ガイドって時に無力や…


鈴木さん…なんか騒がしくてすいません」



ドライバー鈴木さん

「ふっ…気にせんでええ…


ボソッ


せっちゃん…

これもこの子らの青春の一種や…


これも思い出の一種やから、ワシらは見守るだけや…。


我々の任務はどんな状況でもバスを安全に運行する事…


これに尽きる…。」





ガイドさん


「はい……(カッコええ…)」 



☆ 遠足あるある その9


エチケット袋が脆弱&エチケット袋は持ってくるのに代替えの着替え及び下着は持ってこないパターンは多い。



ガイドさん

「色々ありましたが…

(ホンマにありすぎやわ…)


みなさんそろそろ学校に着きます。




今日のお相手はドライバー鈴木竜二と私 清藤 聖奈いや、聖闘士せいなでした。


ありがとうございましたーっ!」




大和くん以外の生徒は5年3組の教室へ戻る。


大和くんは宇田川先生と一緒に保健室へ。

宇田川先生は大和くんの保護者に連絡する。



大和くんはベッドに横たわりながら、気を紛らわすため小学校の校歌を口ずさむ。



♪日本畜産大学附属小学校 校歌 


明るい馬場の 爽やかさ

たゆまぬ友愛 美しく


ここにそびえる わが母校

楽しく 清く 元気良く


日本畜産大 付属小学校



作詞 滝 廉子

※実在しません ←にしてもテキトーすぎる

作曲 読んでいる読者様達





宇田川先生

「ふふっ私も10年いるけど…良い歌ね。


ここの校歌好き。


それにしても大和くん、音痴ね♪」





5年3組 教室内



石川先生


「みなさん今日はお疲れ様でした。


明日の学活は今日の遠足のまとめです。


みなさん!帰るまでが遠足です。

はい さようなら!」




全員 

「さようなら!」





☆ 遠足あるある その10

帰るまでが遠足です。が先生の常套句



太希くんの強烈な思い出になった今回の遠足、彼はまた1つ大人になった。


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