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推し活  作者: 梨音
2/8

第2話「学校」

翌日、登校すると、制服姿の伊東さんが、教室のドアの前に立っていた。

「あっ。やっときた」

最初は私に言っていると思わなかった。そのまま教室に入ろうとすると……。

「手田さん。昨日、どこかで会ったよね」

伊東さんが怖い顔をしている。

伊東さんがベリアについて、話しているところは、見たことないし、隠していたのかな。

「うーん……。えー」

私が何も言えずにいると、伊東さんが前のめりになり、口を開く。

「手田さんも、ベリア好きなの?」

――意外な言葉だった。正直に答えるか、悩む。というか、廊下は寒いので、早く教室に入れてほしい。

「好きだよ。ジュン君推し」

相手が少なくともレイ君推しか箱推し、ということは、わかっているので、正直に答える。

「へぇー! ベリア好きなの?」

伊東さんのテンションが上がる。気まずくないのだろうか。

「このクラス、ベリア好きの人少なくて、やっと見つけた! ベリアファン!」

そうだったのか、と思う。私は、伊東さんに言い放つ。

「そっか、友達に、なってくれる?!」

同じアイドルグループのファンだとわかったら、アッタクするしかない。

「いいよ。むしろ、こっちからよろしく!」

意外と伊東さんが社交的でよかった。話したことないのに、よく私に話しかけてきたな。

 そんな会話をしたところで、チャイムが鳴る。

「じゃ。また話そう!」

伊東さんがそう言って席につく。私も、急いで席に座る。

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