Japaneseサイコパスの日常
はじめましての方は、はじめまして!!
そうじゃない方も、今回もよろしくお願いします!
なんと、本日は自分の誕生日なんですよ!! これまでの感謝を込めて現在進行中の企画のプロローグ前半を公開します!
(ここ拍手するところね?)
誕生日を祝うつもりで高評価やブックマーク登録お願いします!! 感想もぜひぜひ!!
さて、今回御用意させて頂いたのは、ここ数年流行っている異世界転生系の作品です!
では、本編をお楽しみください!
「鹿毛山レオ、お前をクビにする!!」
突然告げられるクビ宣告。いや、俺今回特に何もやってないって。普通に店長酷くね?
「バイト初日にこんな紙の束持ってくるとはどういうことなんだ? この店のアンチなんだろ? そこにボーっと突っ立ってないでさっさと出ていってくれ」
────紙の束。それは俺がバイトの面接の時に感じたこの店の「改善すべき点100」だ。この紙の通りに改善すれば絶対客の数は増えるのに、なぜ店長はこれを受け入れずに俺をクビにするんだ? 俺の善意で改善案出したのに、感謝されることはあってもクビになるとはな……。だが、普通のバイトはここで店長に反論、もしくは謝罪をするのだろうが、俺は普通のバイトとは違う。なにせ、俺は不本意だが『クビRTA』をやっているからな。
「店長、1分53秒という短い時間でしたがありがとうございました! さようならっ!!」
俺はデカい声で挨拶をし、潔く店を出ていった。
もちろん、今回は勤務時間1分53秒なので、1円も貰えなかったが、『クビRTA』の最短記録を達成したのでまぁいいか、と思いながら近くのカフェに行き、580円のアイスカフェラテを頼む。冷たいカフェラテを一口飲み、スマホでSNSを開き、クビにされた、ということを書き込む。『クビRTA』の世界では有名人なので投稿してすぐに、いいねが2桁を軽々と超え、3桁になる。そして、次のバイトを探すために求人サイトを開いては閉じ、開いては閉じ、と自分がクビになりにくそうなバイトを探す。しかし、自分の住む地域ではクビになりすぎて、俺を雇ってくれるバイトがなかった。どうしたものか、と思いながら範囲を広げて検索し直すと、なんと、隣町に面接ナシで今日から働ける飲食店のバイトがあった。俺はその求人記事の連絡先にすぐにメールを送った。そして、残ったアイスカフェラテを一気に飲み干し、カフェの席でキャッシュレスで決済をすませて、スタスタと最寄りの駅に向かって歩いていった。
最寄りの駅は平日の昼間なのも相まって人はあまり多くなかった。ホームに入ってきた8両編成の快速電車の真ん中あたりに乗り込み、空いた車内のドア付近に立つ。どんなに席が空いていてもすぐに降りれるようにドア付近に立っているのが俺の流儀だ。俺が乗ったのが快速だったので、ほんの十数分で新たなバイト先がある場所の最寄り駅にたどり着いた。
駅を出ると、俺はスマホの地図アプリのナビ機能を使いながらバイト先を目指した。途中、住宅街の中を抜けていくルートだった。たまにしか車の通らない車道でキャッチボールをして遊んでいる園児とその父親らしき人が俺の視界の端に入る。俺にもこんな時期があったのだろうな、などと振り返っていると急に視界の真ん中にその親子が使っていたボールがひとつ。
このままじゃボールと正面衝突すると思い、体を傾けて避けた。が、その避けた方向に自転車に乗ったご老人が!? 俺は咄嗟に用水路につけられたガードレールのようなものに背中を預ける形で避けた。
はずだった。その用水路の柵は経年劣化していたようで、大人の男の体重に耐えられるはずもなく柵もろとも俺は用水路の中に落ちてしまった。
次回は「Welcome to 異世界!」です。
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ではまた次回お会いしましょう!




