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或る男の人

作者: 安岡 憙弘

  或る男の人

                              安岡 憙弘よしひろ

 ある人が精神病院にやってきました。

その人は服装もきちんとしているし人をわらわせるのが大好きなんです。今日もしんさつの間に必ず冗談を挟むのですが言ってることは深刻でした。医師のカルテによるとおかしなことにだれかが下品なことをしてみんなが大笑いするとその人は理性を失って気が一時的に変になるため社会生活が困難になったのでした。知的で技のきいたギャグでは反対に大笑いするのでした。何度もいいますがこの人はそれ以外は全く正常でおかしなところはどこにもありません。先生は首をかしげてユーモアのセンスに障害があるとカルテに書いておきました。

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