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生徒会を解任させられた俺がヤンデレ生徒会長の右腕ってマジですか?  作者: 秋之葉Momiji
坂の上高校校則 第一条【会長の愛は重い】
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会長と電話しよう(弐)

会長からの執拗い電話を取り、電話越しの冷気にびっくりする。


『私を無視してまで妹ちゃんと話したかったのね……。ふーん?まぁそうよね。私より若いし明るいし話してて楽しいわよね。私なんて生徒会長が取り柄ってだけの重い女だもの』


完全に会長が拗ねモードに入ってしまっている。涙目で体育座りをしている会長を想像してしまい、思わず笑いが溢れる。


『……何、笑ってるのかしら?』

「ん?なんでもないですよ。気のせいです」

「そう?」

「ええ、それより何か用事があったんですか?」


着信がきて林檎が取ったことで有耶無耶になっていたが、多分会長は何かしらの用事で電話かけてきたのだろう。


『あら?用事がなければ電話しちゃいけないの?好きな人とお話したいって思うのは普通のことだと思うのだけれど。まぁいいわ。今回はちゃんと要件があっての電話よ』

「は、はぁ……」

『楓君、今何月かしら?』

「えっと、十二月入って三日経ってますが?」

『そうよ!!十二月なのよ!!もう十二月に入ってしまったの!!』


十二月と言う言葉を聞いて何やら興奮しだした会長を宥める。


「まぁまぁ会長。落ち着いて下さい、どうどう。で、十二月に何かあるんですか?」

『何を寝惚けたことを言っているの?十二月と言ったら一つしかないじゃない!クリスマスよクリスマス!!って事で24と25、どっちが空いてるの?私としては24から遊んで、どちらかの家で熱い不純異性交友をして25は少し照れくさくなりながらも、二人寄り添ってウィンドーショッピングをするの!!ねぇ、どう?』

「不純異性交友って、仮にも生徒会長のアンタがそれでいいんですか?」


思わず冷静にツッコミを入れてしまう。

でも……、クリスマスかぁー、


「25は空いてますね。24は林檎と買い物に行く約束してるんですよ」

『あら、それなら私もご一緒してもいいかしら?どうせなら二日とも一緒に居たいもの』

「まぁ、いいですけど……、林檎に変なことを吹き込まないで下さいね?」

「ええ!分かってるわ!それより、約束よ?クリスマス楽しみにしてるわ!」

「はい、俺も楽しみにしてます!」


正直、不安は残るものの、林檎以外の異性とクリスマスを過ごすのは初めてなので少しだけ楽しみでもある。


『あ、でもその前に期末テストがあったわね』

「そういえばそうですね。まぁ、俺は平均点ぐらいは取れるので冬休みの補習の心配はないんですけど……、会長大丈夫ですか?」

『なーに?楓君たら、私に対して赤点の心配?仮にも私は会長、そして学年首席よ?バカにしないでちょうだい!』

「ああ、そういや会長って勉強は出来てましたね!」


ココ最近、ポンコツな姿しか見てねーからおバカちゃんだとばかり思ってたぜ。俺ってばうっかり。


『何かしら、急に楓君の家に行って張っ倒したくなってきたわ』


流石会長、電話越しに何かを感じ取ったらしい。まぁ、そんなことはさておき。


「ま、とりあえずクリスマスに向けて目先のテストを頑張ることにします」

『ええ、そうね。私もいつも通り頑張るわ。首席とったら何かご褒美も欲しいわね』

「肩たたきでもしましょうか?」

『まぁ、考えておくわ。それじゃ、また明日』

「はい、また明日!」


そう言って電話を切る。

俺は、たまにはこんな風に電話で話すのもいいなと思いつつ、夕飯の匂いにつられ、階段をかけ下りるのだった。

今回は会話メインでした!


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