プロローグ
世界とは嘘で出来ている。
良い嘘と悪い嘘があるのも事実だが、この世界は悪い嘘が存在しすぎている。
例えを出すとキリがない。だがあえて出すなら政治にしとこう。
政治とは嘘である。
自分の党、自分の利益を上げるためにどんな嘘偽りなことでも肯定している。
そして学校。
学校生活とは、全てが友達同士の嘘の掛け合いだ。
今俺は不登校だ。だからみんなから「来いよ」「お前がいなくちゃつまらねーよ」というメッセージが学校から送られてくる。
だから勇気を出して行ってみたら、「なんで来たん?」「臭いんだけど」などという言葉をかけられて終わった。
勇気を出したのに……くそっ
そう、学校も社会も政治も全て嘘で出来ているのだ。
見渡せば見渡すだけ嘘偽りが右往左往しているこの世界、そんな世界に俺は反吐がでる。
こんなことを考えていると空腹感が自分を襲って来た。
「もう11時か、今日は何食ったっけ? あれ? 一食も食ってないじゃん」
そう空腹のことを意識していたら余計に腹が減ってくる。
ガサガサと家の冷蔵庫を漁るが何もない……
しょうがないか、コンビニに行ってくるか。
そう行って俺は真っ暗な外に足を踏み出した。
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「あれ? まぶしっ」
暗いはずの外に出たはずなのに、すごい光が俺を襲ってきた。
「あれ?、ここは……どこなんだ?」
家から一歩足を踏み出したそこは僕の知らない風景が広がっていた。
「は? え?はぁぁぁぁぁぁぁぁ? え?」
思わず絶叫してしまっている。
周りの人たちの視線が痛い。
そんなことを感じつつ後ろを振り返った。
「家もないじゃん……」
「これどゆこと?」
辺りを見渡してみると獣人、髪の毛が赤、青、黄色と個性豊かな人がいる。
「なんか、コスプレの記念日とかじゃないよね、え? え? えぇぇぇぇぇ?」
「これはもしかして異世界に召喚されたのか?」
俺は鋭い目つきを今まで以上に大きく見開き、ビビったようにしてそこから仁王立ちをしたまま動かなかった。
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