1話 出会い
ユアの文と地の文がごっちゃになっちゃってます
すみません
近いうちに修正をしていくので読みやすくなると思います
ーーーーーーパルチア王国領フィヨルドーーーーーー
???「お嬢様! お嬢様!」
ユア「んん〜、あれ? 襲撃者達は?」
???「お嬢様一体何を仰っているんですか? 襲撃者?」
――なんだ夢だったんだ……なんだろうあの夢、リアル過ぎて怖いよ。
???「お嬢様、おはようございます。朝食のお時間です、主人様達が食堂でお待ちしております」
ユア「エェ⁉︎ クーカ、もうそんな時間なの?」
クーカ「はい、すでに過ぎております」
私を起こしてくれたのは侍女のクーカ。彼女は私と4つしか離れていない16歳なのにしっかり者です。私が4年経ったらこんなしっかりできるのか……無理ですね。ってそんなこと考えている場合じゃないよ、急いで食堂行かなきゃアァ!
――ドスン!
私は落ちたのだ しかも頭から イタイしヒリヒリするぅ(泣)
ユア「イッタァーイ……」
クーカ「あぁ〜お嬢様またシーツに足を引っ掛けて、大丈夫ですか?」
ユア「大丈夫じゃないイタイしヒリヒリするよ、クーカ助けよ うぅぅ……」
クーカ「毎朝毎朝狙ってやってるんですかお嬢様? 天然さんですか?」
と大丈夫かと声をかけつつもクーカは笑っている。
――あぁ恥ずかしい……私は顔を赤くしてそそくさと食堂へ向かった。
クーカまだ笑ってるよ、よくあるからって酷いよ心配してよ虚しいよぉ〜。と心で愚痴愚痴言ってるうちに 食堂についた。
トン「おはようございますお嬢様、今日もとてもお綺麗ですね」
と挨拶をしたのが侍女のトン。クーカと違いそこそこな歳だ、そこそこだよ? 決しておばさんとかの域じゃないからね?
トン「お嬢様ぁ、なにか言いたいことでもございますか?」
ユア「い、いえ! そんなことございません、このキュリオ家の家名にかけても!」
トン「そんなことに態々家名をかけないでください。いいですよ声に出てたので全部聞こえてま」
ユア「あぁ! お父様が待っているので私はお先に失礼致しますねぇ、ごきげんよう……」
最後の方は聞こえなかった何も聞こえなかった、いいね?
トンは任された仕事を完璧にこなし、とても気が利いていて頼りになる。でも触れてはいけないこともある、触らぬ神に祟りなしだよ、ふれちゃいけない。
――地雷原、踏まぬが勝ちよ、フフフフフ。
オルカ「おはようユアよ! 今日も元気かぁ! そう、元気があればなんでもで」
ユア「お父様おはようございます、それにお母様も」
メリア「あらあら、お父さんはまだ何か言いたいみたいよ? ウフフ、おはようユアさん」
とても熱い心を持っているこの人はパルチア王国キュリオ伯爵家現当主のオルカお父様、いつも危ない線をついてくる。(危ない人多いなぁ)いつも家族で過ごす時は本当に貴族なのか不安になることもあるけど、仕事や公務の時は一転して貴族やってるのでそこまで気にしてません。今のお父様をみると他の人は偽者だぁ! 本当の領主様はどこに行った!なんて騒がれそう……。
メリアお母様はいつもフワフワしている。街の人も可愛らしい奥様と評判もいい、でも私のことになると凄く過保護になる。私としては嬉しいんだけどね……。
オルカ「ユア!早く食べないと冷えてしまうぞ!」
そう言われて私は席に着き朝食をとった。
オルカ「ここ最近インディール帝国の動きが活発なようでな、お前達も念のために頭に入れておいてくれ」
お父様は先ほどまでの雰囲気とはうって変わって真剣だった。
オルカ「まぁ攻めて来ても俺が全部叩き潰すがな ガハハハハ!」
まぁこう言ってるし大丈夫だよね。
メリア「それよりユアさん、今日は街にお出かけするのでしょう?」
ユア「はい、今日は街を廻ろうと思っています」
メリア「あらそう、気を付けて行ってらっしゃい、危険を感じたらすぐに戻ってくださいね」
普段私たち家族が街に下りるときは大勢の護衛を連れて行き、お店なども貸し切るのだが、私が、普段の街を見て回りたいと頼み込んだ結果、私服の警護を付けるということで許可を貰い、それ以来度々街に下りるようになったのです。お父様はすぐに許可をしてくださったんですがお母様が、もし襲われたら大変と最後まで反対していたのですが、なんとか許可を貰えました。
まぁ普通貴族の一人娘が碌な護衛も付けずに街を歩き回るなんてありえないことなんですけど。
いつも護衛をしてくれるのは私兵隊副隊長のテケルさんで隊長のクエールさんと一緒で前まで冒険者でランクはBだったらしい。テケルさんは寡黙で目つきが少しいかつくて怖い人に見られがちだけど実際はとても優しくて好い人で、頼りになる。
そうそう、ちなみにハンターランクはギルドの階級で、2人のBランクは上位10%なんだよ。
この世界にはギルドが2つあって、1つが西洋ギルド、昔からあるギルドで本部はウェリア神国にあるんだ、もう一つが帝国ギルドで、これは正確に言うと西洋ギルドから独立した形になる、人族専用で規模も今では西洋ギルドよりも大きくて西洋ギルドを目の敵にしている。本部はエールリヒ帝国。ギルドの仕事は大きく分けて2種類あって、
1つが魔獣の退治と商隊の護衛。この2つはそのままの意味、まぁこの仕事が一番多いかな。もう1つが傭兵で、帝国ギルドの方だと、有事の際に緊急招集令がかかってハンター全員が帝国の軍に組み込まれることになっている。
――勿論報酬も出るよ。
西洋ギルドの方は強制的な招集は一切なく、国がギルドを通して募集をかけるっていう形式をとっているんだ。強制力はないけど国の偉い人たちの目にとまると、そのまま引き抜きなんてして貰っていいお給料が貰えるようになるらしいから思いの外多く集まるらしい。自由に冒険をしたり人助けをしたい人達にとってはあまり魅力的ではないけどね。
まぁひとまずギルドについてはこんな感じかな。
オルカ「気を付けて行って来るんだ、小さいことでもいいから困ったことがあればテケルに言ってくれ」
ユア「はい、そのように致します」
朝食を食べ終え、部屋に戻り街に行く準備をし、出発した。
最近街に行ってなかったけどシヤとミヤに会えるかなぁ……
シヤとミヤは宿屋の双子の姉妹で私と同じ12歳。
初めて街をまわってる時、道に迷ってしまい困っているところを親切にして貰ってから、街に行く度に会って一緒に遊んでいる。最近ではあの2人に会いに行くのが目的で街に来てるぐらい大好きなのだ。
歩きながら今日は2人と何をしようか考えていると、 ふと路地にいる人影に目がいった。
なにしてるんだろ。私がそっと覗き込んでみると、そこには3人組と1人、その前で倒れてうずくまっている人がいた。私は咄嗟にその場に向かった。
???「おいミゲル、僕達が相手してやってるんだからお礼ぐらいしろよ」
???「そうだ、普通ならお前みたいな奴なんか僕達みたいな人様からは目もかけてもらえないんだ、感謝しやがれ」
???「貧乏で親もいないなんてほんと〜に可哀想な奴でごわす」
3人はそんなことを言いゲラゲラと笑いながら蹴るや殴るなど好き勝手にしていた。
ユア「貴方達なにをやっているの、やめなさい!」
近くに行ってみてみると、3人組は年端もいかない子供なのだ、見た所は8歳ぐらいの子どもだけど……。
フォール「五月蝿いなぁ、このフォール命令するな! あのフォール商店の息子だぞ!」
ロイヤー「そうだ! 僕はフォール様1の子分だ、僕達になにかしてみろ、フォール様が黙っていないぞ! だよな、マイク!」
マイク「そうでごわす、ロイヤー殿!」
フォール商店……フォール……あぁ! 思い出した、フォール商店はこの街ではそこそこ名の知れた総合販売店だ。なるほど、だからあんなに偉そうにしてられた訳だ。
ユア「フォール君が偉いのかは知らないけど、それだけでそこの子をそんなにする権利でもあるの?」
フォール「そんなもんあるに決まってるじゃん。世の中は弱肉強食でミゲルみたいな弱い奴は僕みたいな強い人には逆らえないんだ、弱いのが悪いんだ! あんたも邪魔するなら容赦しないよ」
フォール君が言っていたミゲルって言うのは倒れている子の名前かな……。
私は急に悲しくなった。こんな子供でさえもこんな事を考えている事に嫌気がさしてきた。
なんだろうこの虚しさに、心の奥にあるモヤモヤは…
ロイヤー「分かったらあっち行け」
マイク「そうでごわす」
ユア「それでも私はその子を見捨てる事なんて出来ないよ! それ以上やるんだったらお姉さんも怒るよ!」
私は少し怒気を強めて言った。
フォール「鬱陶しい! 僕に逆らうな! いいよ、あんたが邪魔するんならさぁ! 悪いのはあんただぞぉ!」
フォールがユアに殴りかかろうと踏み込んだその瞬間――パシ!
ユア「テケルさん!」
そう、テケルさんが私の目の前に割り込みフォール君の拳を受け止めたのだ。
テケル「おい坊主! 女の子に手を出すのは感心しないぞ? お前らは男として女の子を守る立場なんじゃないのか? よし、お前達、同じ男の俺が相手をしてやろう、強ければ弱い奴にはなにやっても良いんだろう? さぁ! かかってこい坊主共!」
フォール「ちっ! 糞が、覚えてろよお前ら、僕らにたてついたこと後悔させてやるからな! 行くぞロイヤー、マイク!」
3人はそう吐き捨てると路地から出て行った。
テケル「お嬢、あんまり無茶するのはやめてくだせぇ、もしもの事があったら取り返しのつかねぇ事になってしまいやす」
ユア「ごめんなさいテケルさん……」
テケル「いえいえ、そこまで真剣にならなくても大丈夫ですぁ、今回悪いのはあの坊主たちだってわかってやしたし俺もなんだかスッキリしやした、あくまでお嬢は貴族の1人娘ですんでそこだけは考えていてもらえたらと思っただけですんで!」
そう言うとテケルさんはどこかに行ってしまった。
ユア「ミゲル君かな? 大丈夫? 怪我してるみたいだからちょっと見せてみて」
ミゲル「誰が助けてなんて言ったのさ、僕にかまわないでくれよ!」
と顔を上げると、その顔は痣だらけで痛々しい。
ユア「私が助けたいと思ったから助けたの、なにか文句あるかな?」
ミゲル「さっきの男が居なければあんたがフォールに叩かれてたんだ! そんなもん許せるかよ!」
なるほど、ミゲル君は私が叩かれそうになったから怒ってるんだ……あんなになっても他の人の事を思いやれる心があるなんてすごいなぁ……私だったらできるのかな……優しくて強い子なんだろうなぁ。
ユア「ミゲル君は優しくて強い子だね」
ユアが微笑みかけるとミゲルは顔を真っ赤にして。
「う、うるさい! でもまぁ、助けてくれた事は感謝する。ありがとう」
――私は笑っていた。
ミゲル「な、なに笑ってんだ!」
ユア「ごめんごめんついね、笑っちゃったお詫びとしてその傷の手当てしてあげる」
私は半ば強引にミゲル君の手当てをした。
ユア「こんなに……いつもあんな風にされてたんでしょう? 私があのフォール君に二度とこんな事しないように注意してくるよ」
普段、私はここまで怒ることはないんだけど今はなんだか抑えることが出来ないぐらいムシャクシャしている。
ミゲル「お姉さんの迷惑になるし、別に気にしなくても大丈夫だよ。お陰で痛いところが無くなっちゃった! 本当にありがとう! 2人がいなくなってここまで嬉しかったことはないよ」
そういえばフォール君達がミゲル君には両親が居ないって言ってたし、今の話からしてもやっぱり亡くなってしまってるんだろうか……。
頼れる人も居なくて1人でいるんだろうか……。
ユア「ミゲル君、私にこの街を案内してくれないかな?」
ミゲル「え? こんな僕となんかよりもっと別の詳しい人の方がいいんじゃ……」
ユア「私はミゲル君がいいの! ね? いいでしょ? 一緒にお願い! あっ、勘違いしないでね、デートじゃ無いからね!」
危ない危ない、これを言っておかないと後でお父様やお母様にばれた時に逃げきれなくなっちゃうよ。セーフ! ギリギリセーフ!
ミゲル「そ、そこま言われたら仕方ないな」
ユア「ありがとうね、そうだ! 私ミゲル君のことミゲルって呼んでいい? こっちの方が友達っぽいじゃん!」
ミゲル「い、いいけど。じゃあ僕もゆ、ゆあって呼んでいい?」
ユア「勿論いいよ! 改めてよろしくねミゲル!」
ミゲル「う、うん! こちらこそよろしくユア!」
――これがユアとミゲル出会ったお話。
⭐️キャラクター紹介⭐️
ユア・フィン・キュリオル
オルカの1人娘 15歳
性格は穏やか、貴族の育ちとあって礼法から学業まで完璧にこなす スキルは基本5スキルを持っているのと謎のスキルがあるがどうやっても発動しなかったので放置している
肩より少し伸ばした黒くサラサラしたストレートヘアの真っ黒な髪に吊り目気味のくりっとした目、瞳は澄みきって綺麗なスカイブルー
そうだ、完全無欠の美少女なのだ
街を歩いている時もユアが気づいてないだけで周りの人全員から見惚れられていたというお話もある
ミゲル
数年前に両親と死別した12歳の少年
両親と暮らしていた時は正義感溢れるみんなを纏める中心的な活発な性格をしていた
死別後、辛い1人暮らしをしていくうちに周りの人に対して敵意を向け自分に人が寄り付かないようになるような性格になってしまった
金髪のショートカット
目はキリッとして、真っ黒な瞳と髪の色がマッチしている
まだ10歳ながらも同年代より大人びた雰囲気を感じさせる
まだあどけなさは残るがカッコいいしイケメン。将来は確実!(しね!)
トン
キュリオル家で働く侍女
年齢は自称29歳(自称だからね!)
未婚・彼氏募集中
黒い髪を後ろで一つに縛って、普通に綺麗な顔立ちをしている
が
動く人間地雷 踏んだら最後助からない。
マイク
9歳
少し太った目が吊り目で髪は黒く短く剃ってある
ごわす が口癖
書き終わって言うのもなんですがエンタメ芸能全然知らないからあまりネタ的なものを上手く入れられないかもしれない…賞味期限きれたようなネタなら分かるやつ多いからそれをちょくちょく組み込んでいきます。
マイブームは車で出勤中にミスチルの曲を熱唱すること
そうです病んでます
誤字・脱字がらありましたらお知らせくださいm(__)m
訂正済み