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絶対に叶わない神様の気まぐれ  作者: たくみん
1/2

出会いと始まり

小説やライトノベルなどの物語はいきなり始まる、それは現実でも同じ事だ突然始まり突然終わる。




朝7時自分の部屋に目覚まし時計のアラームが鳴り響く、



「うるさい」



目覚まし時計からしてみれば自分で鳴らしておいてなんて言いぐさだ、と言った感じだろう。



無理矢理起きた後自分で朝ごはんを作って食べて歯磨きをして顔を洗うそして家を出る、平凡な部活などをやっていない男子高校生は大体こんな感じだろう。



「行ってきます」



誰もいない家に言っても意味など無いのだが癖で言ってしまう。大体決まった道を通って学校へ行くのだが今日はその道が工事中だった



「これはまずい、かなりまずい」



いつも遅刻ギリギリに登校する高校生にとってこれはかなりの痛手だ、この道が通らないと遠回りするしか無いのだ。



「仕方ない少し走るか」



遅刻すると色々面倒くさいので軽く走る、少し走ると男子中学生ぐらいの子とすれ違う



(この子も何かイレギュラーがあったのかな)



そんな事を考えながら走っていると曲がり角を曲がってきた同い年ぐらいの女の子とぶつかった。



(何だこの漫画みたいな展開この子は食パンでも加えてるのか?

ってそんな事を考えている場合じゃない!!明らかに前方不注意だ。怪我してないかな)



ぶつかった女の子は道路に膝をつき俯いていた



「ごめんさい、大丈夫立てる」



優しく呼びかけ手を差し出すと女の子は俯いたまま僕の手を取る、すると



「うわぁぁぁぁあぁぁぁぁ」



女の子は突然泣き出した



「本当にごめんさい大丈夫どこが痛い、どうしよう救急車呼ぶ?」



完全に焦っていた、女の子が泣き止むと



「ううん大丈夫、君名前は」



「霧島俊です」



焦っていた為思わずフルネームで名乗ってしまった。



「本当に大丈夫、泣いてたけど」



「本当に大丈夫、後泣いてたのは恥ずかしいから言わないで。」



女の子が泣いていた事を言うと女の子は少しムッとした、その表情はとても可愛らしいものだった



「霧島君とはもっとお話ししたいけど弟を追いかけてるんだ。また今度ね」



女の子はそう言って走って行ってしまった。女の子とぶつかった場所には食パンではなくハンカチが落ちていた、涙のシミができくしゃくしゃになっていた



「このハンカチ大事なんだろうな」



そう呟くと学校からチャイムが聞こえてくる



「やばい完全に忘れてた」



女の子が落としたハンカチをポケットにしまい俊は学校まで残り約200メートルを全力で走る事になる。




♢♢♢




学校に着いた俊は大胆な行動に出ようとしていた



(担任の坂口彩音先生は最近彼氏と別れた為機嫌が悪い、その為教室に来るのが少し遅いはずならばここから2階の教室まで登れば間に合うはず)



普段クールな俊だがよく大胆な行動に出るこの行動は吉と出るのか凶と出るのか。



♢♢♢




「何やってんのよ俊遅刻じゃない」



「そんなに俊が心配か、恋する乙女の佐藤綾さん」



「うるさい最近彼女に振られた小林健さん」



「お前それは触れちゃ駄目だろ」



「あんたが最初に喧嘩売ってきたんでしょ」



こんなやりとりが2年4組の窓側の席で行われている、綾の席の隣が俊の席なのだが俊がまだ登校してきていない為誰も座っていない。綾が隣の席を見つめていると後ろから健が背後から綾をからかう、そこに健の隣の席の高木美香が参戦する。



「綾って本当に一途だよねー、でも俊は恋愛がよく分からない興味がないクールボーイだから大変だよねそのうち誰かに取られたりして」



「ちょっと美香までからかわないで」



そんなやりとりを3人組がしていると窓が突然がたがか揺れ出す、何だろうと綾が窓を開けると窓から俊が教室に入ってきた



「ちょっと俊何やってんのよ!!」



「遅刻しそうだったから登ってきた」



俊の行動にクラスの全員が驚く。



「よぉ俊お前が遅刻なんて珍しいな」



「ちょっと色々あった、後坂口先生にはバレてないから俺が遅刻した事言うなよ」



「昼に焼きそばパン奢るならいいぞ」



こんな会話をしていると教室の扉が開いて坂口先生が入ってくる。



「えぇー霧島俊お前遅刻だろ言い訳が有るなら早めに言え」



「俊お前めっさバレてるじゃん」



「俊爪が甘いよ」



「遅刻する俊が悪いのよ」



健と美香と綾にそれぞれ言葉投げかけられ言い訳を始める、



「ええっとですねいつも通ってた道が工事中でして遠回りしたんですよほら僕はいつも遅刻ギリギリに登校するじゃないですか」



「ほぉ、でもそれだけじゃ遅刻なんてしないだろ他に理由は、後遅刻ギリギリに登校するな。」



「もう一つの理由は曲がり角で女の子とぶつかりました」



「その女の子は食パンをくわえていたのか」



(やっぱり誰でもそこが気になるんだな)



「いいえくわえてませんけど」



先生の質問クラスのみんなが気になっただろう事に応えると教室の扉が開き声が飛ぶ



「俊テメェ恋愛に興味がないお前が何でそんなイベントに引っかかるんだ、その女の子は可愛かったのか」



「とてもと言っていいほど可愛かったぞ。」



「俊お前顔がちょっと良いからってその女の子を落としに行ってないだろうな」



「俺は恋愛に興味があまり無いんでね、後恋愛がよく分からない」



そんな会話をすると坂口先生から一言



「霧島俊、中村悠斗お前ら遅刻したのに随分と楽しそうじゃないか。」



「俺はちゃんと理由があるんですが、そこの毎回寝坊するバカと一緒にしないで欲しいんですけど」



「俺は寝坊はしてない、二度寝したんだ。」



「お前ら2人放課後教室にのこれ」



「ハイ」



ここで素直にハイ、と言えばいいのだがバカはつっかかる



「坂口先生彼氏と別れたから暇なんですか」



完全に終わった、俊は天を仰ぐ



「お前ら放課後覚えてろよ」



キーンコーンカーンコーン



坂口先生から物凄いオーラが出た所でホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴る。俊はこの後授業が全く頭に入らない、そしてあっという間に昼休みに突入する。昼休みは大体廊下側の席の悠斗が窓側の俊の席に移動し5人組で昼飯を食べる。



「悠斗お前余計な事を言うなよ、俺までとばっちり食らったぞ」



「悪かったって」



「悠斗、綾がせっかく俊と2人で帰ろうとしてたのにこれはもう綾が激おこだよ」



「ちょっ、美香何言ってんのよ」



美香の発言に綾が過剰に反応すると健が話題を変える



「なぁ、俊朝ぶつかった女の子ってどんな子だった」



「同い年ぐらいの黒髮ボブカット、そして可愛い。」



「俊、むやみに可愛いとか言わない綾が拗ねる。」



「美香、いちいち私をいじらないで」



「そんな事言ってるくせに前皆んなでファミレスに行った時俊があの定員さん可愛いって行った時めっちゃくっちゃ」



「美香!!それ以上言うな!!」



美香の発言を2階のクラスから校庭まで聞こえる声でかき消す。



「綾、めっちゃうるさい」



「俊は黙れ」



「それより俺はぶつかった女の子の事を詳しく知りたいな、すでに暑い五月からこんな出来事があっていいのか。」



「健、そんなに気になるのか」



「実際は俺じゃなくて綾がどうしても、、、」



健の発言が言い終わる前に綾が顔面にグーパンを入れる



「ま、まぁ気になるなら全部話すよ今思うと結構不思議な事があったし、まず女の子とぶつかった時その女の子は泣いていたんだ」



「女の子を泣かしたらいけないんだぞー」



「バカは置いておいて続けるぞ、そしてその女の子は俺が話しかけるともっとお話しがしたいけど急いでるからって言ってすぐ行っちゃったんだ。」



「これは完全に綾のライバルが現れ、、、」



健の顔をこの時点でボコボコだった



「それで俊はその女の子を知ってるの」



「美香、軌道修正サンキュー正直知らない、だけど女の子はハンカチを落としたんだとても大事そうな物だから返したいんだけど」



「ちょっと見せてよ」



「あぁこれなんだけど」



俊はポケットからその時のハンカチを出す、すると1ミリも想像していない事が起きる。



「あの俊、ハンカチを出して」



「いや、これだけど」



「いや、俊何も持ってないじゃん」



「えっ」











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