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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
7章 問題
97/195

95話 冒険者と飲もう。

「とりあえず乾杯!」

「「乾杯!!」」

ピンキーと合流して、今は飲み屋に来ている。

漆黒のメンバーと一緒に飲む。これぞ交流というヤツだな。情報交換したり、仲良くなって恋仲になっりと、数少ない異性との触れあい場になる。


「わあ!可愛い!!このサボテンクン!!」

「珍しいなぁ!流石勇者御一行様だな!」

「勇者は、サボテンクンをお供にするのか、メモメモ。」

そのメモは必要あるのか?と、思うが、ビールが旨いので、いいや。


「こいつがサボテンクンのサボタン。特異レア種らしい。」

「通りで!獣使いでも、仲間にした例は聞いた事無いな。」

「目撃例もありませんしね。」

「強いのか?」

「キュピ!!」

「アイ、通訳してやれよ。」

「うむ。お前達より強い。だそうだ。」

グビッとビールを煽る。

「ううう。どうせ僕は影が薄いですよ。」

「ピンキー泣くな。で、サボッてたんだろ?」

「違うわ!ちょっと調べてたよ!」

「何を調べていたんですか?ピンクさん?」

「ぐわ!どうせ僕はこんな扱いだよ!」

やけ酒の飲むかのように、ビールを一気に飲み干した。


「アレックス!お前こそ何してたんだよ?どうせデートでもしてたんだろ?二人供美人だしな!羨ましい!糞!マスター!ビールおかわり!」

「デート何かしてねぇし!闘技場の大会に出てたんだよ。」

「闘技場デートかよ!リア充か!ああ!僕もモテたいなぁ!」

「まぁ、まあ、ピンクさんもモテ期が来ますって!」

漆黒のリーダー、ロイに諭される。名前も微妙に間違っているし、それでいいのかピンキー?


「でも、冒険者って、出会い無いですよね。」

「たよね。どこから見つけてくるんだ?女の湧き水でもあるんじゃね?」

「そんなのある訳ねーだろ!あはは。」

「冒険者になる女性は少ないですからね。」

「ミリアはどうして冒険者になったんだ?」

僧侶の格好をしたミリアは、苦笑しながら答えない。

「言いたく無い事は、誰でもあるモンだ。」

ミリアに助け船を出すと、ニッコリと微笑まれる。


「ユリさんはどうして冒険者に?」

「アレックスさんに嫁ぐ事になったんで、一緒にいるんです。」

顔を赤らめ、頬に手を当てる。くねくね動くのはいつもの恒例だ。

「それは羨ましい!で、出会いは?」

「私、冒険者ギルドの受付嬢だったんです。毎日毎日、アレックスさんが、私を口説きに来るんですよ。何度も何度も断っていたんですが、愛してると言われてもう!!」

かなり着色されている。毎日クエストを受けに行って、会話したが、口説いてはいない。愛してるなんて恥ずかしくて、そんなの言えないわ!


「おい!ダンテ!ピンク!今から冒険者ギルドの受付嬢に突撃だ!」

「「おーー!!」」

ロイ、ダンテ、ピンキーは立ち上がり、冒険者ギルドに向かった!

「おーい、ここの受付嬢は、確か46歳既婚者子持ちだけど、いいのか?」


「お痛がすぎるな!あはは!」

「やっぱり!ノリで付いて行っただけですよ!はは。」

「全く!情けないぞ。そういう事は早く言っておけ!アレックス!!」

ミリアさんが、汚物を見る目で見ている。お前ら早く気付けよ。そして、何度もここの受付嬢に会ってるだろ!クエスト受けてるんだからよ!


何事も無く会話を続けるこいつらこそ勇者だな。僕はビールを飲み干した。

「マスター!ビールおかわり!」

「闘技場で一体何してたんだ?」

「だから、大会に出て優勝したんだよ。今は祝勝会と残念会兼用の飲み会だ!」

「残念会?」

「決勝戦を争った相手だよ。」

「対人戦の方なら、こんなフレンドリーにはならないのなぁ。」

「あっちは殺伐としているからね。高レベルだし、プライドが高い。」


モンスター討伐は、

パーティーメンバー3人、レベル制限30。


対人戦は、

ソロ。レベル制限無限。


モンスター討伐に、レベル50以上の冒険者が出場すれぱ、余裕で倒してしまう。これを防ぐ為に、制限を設けるのだ。高レベルのモンスターの捕獲も、大変だろう。ほいほいと捕まえられる難易度ではない。


「明日が対人戦の本番だよな!」

「誰に賭ける?」

「そういやオッズ出てたよな?」

「私は1点買いよ!」

「僕達も少し買って楽しもうか?」

「それがいいです!」

「我は大穴1点買いだ!あっはっは!」

対人戦楽しみだ。金額には制限かけておかないとな。主にアイにだが。僕はそっと財布の紐を縛った。



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