93話 闘技場の決勝戦で戦おう1。
僕達は、ドラゴン2体と対峙している。
パーティーは2組。ドラゴンは、赤と緑。レッドドラゴンが勇者パーティー、グリーンドラゴンが漆黒パーティーが担当となる。
ドラゴンの強さに変わりはない。生まれた地域で、色が決まるのだ。火山地帯ならレッド。森地帯ならグリーンという具合になる。魔王城には、イエロードラゴンが生息しているらしいが、見た事は無い。
相手を邪魔してもいいし、協力しても良い。まぁ、大抵前者だろう。死にかけているなら、助ける場合もあるかもしれない。
ドラゴンの適正レベルは35である。最低でもレベル30は欲しい。が、ウチは平均20くらいでかなり不利だ。装備品で何とかその穴を埋めてきた。今回もこれに頼る事になる。
お互い左右に別れ、ドラゴンのタゲを取る。
アイに初手を任せ、ヘイトを稼がせた。ドラコンが腕を振りかぶる!引っ掻きだ!ただそれだけなのだが、爪の威力が尋常では無い。
ギャン!!
アイは盾で防ぐが、弾き飛ばされる!地面を数度転がり、何とか体制を整える。
「アイ!ガードより回避重視で!」
「心得た!」
「ユリさん!ドラゴンの翼を重点的に攻めて!飛ばれると、厄介だ!」
「了解です!」
飛ばれても、雷撃で落とせばいい。が、飛行状態で、炎を吐かれたら回避しようが無いのだ。危険は出来るだけ、排除したい。
「乱れ千本桜!!!」
ユリさんが、ドラゴンの翼に矢を無双する!たちまち、翼はボロボロになった!
「アレックスさん!次はどこを狙いますか?」
ドラゴンは怒り狂う!大きく息を吸い込み、炎を吐く!
「雷撃!!」
ズガーン!、
アイの雷撃がドラゴンに直撃する!炎が吐き出される前に、止める事が出来た!
「アイ!ナイスだ!」
その隙に、僕も間合いを詰める。
ドラゴンの腕を切り刻む!大きいので、顔まで届かない。立ち上がった状態だと、3メートルくらいになる。足か腕くらいしか当てられない。尻尾は現実的でないのは、回転による尻尾アタックが怖いからだ。
予備動作をしっかり見極めれぱ、尻尾アタックや引っ掻きは回避出来る。厄介なのは、ドラゴンブレス。こちらから見て、左から右へ炎を吐き続ける。回避しようが無い。
「ユリさん!次は足を狙い動きを止めて!」
「了解です!」
ドラゴンの動きを封じれば、後は容易い。後ろから攻撃するだけで、倒せるからだ。
足を集中的に狙われ、ドラゴンは尻尾アタックで回避しようとする。矢は凪ぎ払われ、地面に突き刺さった。
僕はその隙に、ドラゴンの背中に乗る!剣を何度も何度も突き刺さした!!
ドラゴンは暴れる!両足に渾身の力をこめ、剣を突き刺す!これで暴れても剣を握っている限り、落ちる事は無い。
「ギャオオオン!!」
鼓膜が破れるかと思うくらい、ドラゴンは叫ぶ!
大きく息を吸い込み始める!不味い!僕は剣の上に乗り、雷撃を発動させた!
「痺れろ!雷撃!!」
ズガーン!
ドラゴンの動きは止まり、炎が口から漏れる。
僕の方を向き、ギロリと睨む!
「乱れ千本桜!!」
ユリさんの矢が、ドラゴンの目に刺さる!
「ギャオオオン!!ギャオオオン!!!」
ドラゴンの顎が露になる!これを待っていたかのように、アイは空を舞う。ドラゴンの顎に突き刺さり、逆鱗を穿つ!
「ギャオオオオオオン!!!」
叫び声と共に、ドラゴンはドッシーン!と倒れた!
「やった!」
「我が倒したぞ!あっはっは!」
「で、漆黒パーティーより先に倒したか?」
僕達は、グリーンドラゴンを見る。やった!まだ倒されていない!あれ?でも、あっちのパーティーヤバくない?ドラゴンはホバーリングをして、ドラゴンブレスを吐く!漆黒パーティーのメンバーは、地面に屈服している!
「不味い!アイ!ユリさん!助けるぞ!」
「了解です!」「任せろ!」
僕達は、急いで助けに向かった!




