89話 サハラ王国の問題を解決しよう2。
どうしてこうなった?
僕は闘技場で、モンスターと対峙している。
相手は、突進自慢のバッファロー。こっちは、初心者の勇者。バッファローと対峙するのは、これが初めてだ。不利だ、理不尽だ!僕は闘技場の真ん中で叫ぶ!
少し遡る。
「アレックス!見ろ!闘技場だ!」
「ああ、そうだね。デカイから、直ぐに分かったよ。」
「デート!デート!楽しいなぁ!うふふ。」
人選を間違えたようだ。しかし、後戻りは出来ない。色々な人に話をして、聞く事が目的だ。
「あいよ!1200円ね!」
「ありがと!おばちゃん!」
ココナッツミルクを2つ買った。飲んでヨシ!食べてヨシ!最高の食材らしい。砂漠じゃ貴重だからな!水が。
上のヘタの所を切り取って貰い、飲むのが定番だ。飲み終わったら、半分に切って食べる。余すことなく命を頂く、これが重要なのだ。植物も生きているからね。
「アレックス!おかわり!」
「はや!もう少し味わって食べろ!」
「アイさん、私のでよければどうぞ?」
「すまないな!ユリ!では、頂くぞ!」
3つ買えば良かったと後悔する。僕はまだ1口も飲んでいなかったのだ!
闘技場の開催は、明日だ。腕自慢が集まる理由は、何だろう?まぁ、男は力を見せびらかしたい!ってのもある。名誉だけでは、集まる数が多すぎるなぁ。
「今回の闘技場の優勝者は何と!真実の手鏡が貰えるらしいぞ!」
「本当か!?未来が見えるとか、探し物が見つかるとか、噂だがどうなんだ?」
「俺が知るか!そんなに知りたければ、闘技場で優勝してこい!」
耳を澄ませば、そんな噂が聞こえてきた。真実の手鏡か。真相はどうなんだ?
特技 調べる発動!
「真相の手鏡の効果は?」
『優勝すれば分かります。以上。』
「真相の手鏡で、何が見える?」
『優勝して、手にすれば分かります。以上。』
うぐぐ!答えてくれない!初めてだよ。こんなの。王妃の秘密が暴けるかも?と思うが、確信が無いので踏み込めない。
「アレックス!真相の手鏡は分かったのか?」
「優勝すれば分かります。だとさ。」
「ならば、優勝すればいい!アレックス!今直ぐエントリーだ!」
「えー、無理だよ。レベル5だよ?アイが出ろ。」
「むう!我も出るぞ!やりもしないで、無理とは男らしく無いぞ!」
「く!やってやる!やってやるぞ!」
僕は乗せられてしまった。勇者になっている、からかもしれない。
「じゃあ?お弁当作りますね!」
「ユリさんも出ないの?」
「応援、しますよ?」
上目遣いで言われると、本当に弱い!くぅ!僕のバカぁ!
こうして、大会に出場する羽目になった。




