87話 サハラ王国の王様に会おう2。
門番に山賊を捕まえた事を伝える。
そして、砂漠の待ちで発行された証明を渡す。
「では、通ってよし!」
門番の1人に、中まで案内された。
「少しの時間、この部屋で待て。」
「分かりました。」
小さな小部屋で、机が真ん中に置かれている。椅子が4脚あるので、丁度座れた。サボタンは、勿論アイの膝の上である。
「僕、お城に入るの初めてだよ!」
「私もです!」
「そっかー、二人共そういや連れて来なかったもんな。用事も無かったから、仕方無いね。」
「我も城は初めてだ!」
「嘘付け!覇王シリーズどこで受け取ったんだ?」
「あ!ん、サボタンが初めてだと言いたかったんだ!」
それは無理があるだろう!が、面倒なので放っておく。
「お待たせしました!私、サモンと申します。以降、お見知りおきを。」
「ご丁寧にどうも。勇者御一行です。」
「アレックス!短縮しすぎたよ。」
「わ!分かったよ。こちらが勇者アイ、そして、その仲間達です。」
「おお!勇者様がわざわざ来て下さったのですか!しかも、山賊を捕らえたと聞いております!」
「いえいえ、たいした事はしておりません。」
「またまた、ご謙遜を!流石!勇者御一行!王様が是非、お会いしたいと申しております。」
「分かりました。謁見させて頂きます。」
王の間に通される。
「勇者御一行到着されました!」
僕達は、膝をつき頭を下げた。
「よい!頭を上げよ!」
王様を見る。威厳のある風格、王冠はやはり伊達ではない。赤いマントがとても似合う。杖は、金で出来ており、先には宝石が埋め込まれていた。
「よくぞ参られた!道中、山賊を捕らえたと聞いておる!褒美を取らせよう。」
「ははあ!ありがとうございます!」
「そなた達の活躍は、他にも聞いておる。デススコーピオン討伐にも、参加してくれたのだな。」
「はい!微力ながらですが。」
「ははは。謙遜するな。ゴホゴホ!」
「王様!大丈夫ですか!?」
オシロ大臣が駆け寄る。が、王様は、手で牽制した。
「ちと、体調が芳しくないのだ。すまぬ。」
「もうお休みになられたらどうです?」
王妃が王様を説得した。何だろう。この違和感は?気になるので、特技 調べる発動させる。
「王妃に違和感があるのは何故?」
『人では無いから。以上。』
絶句した。しかし、それを証明する手立てが無い。人に化けるモンスター等、聞いた事が無いからだ。王様の体調も悪い。何らかの悪事を働かせているのだろう。一刻も早く何とかした方が良いと思う。
「これにて謁見は終了する!!」
僕達は、報酬を受け取った。50万円とけっこうな金額だ。山賊のボスのリジーが、高かったみたい。ん?だと、レジェンドメンバーは一体いくら懸賞金が付いたんだ?っと、脱線してしまった。今は、そんな事を考えている場合では無い。
城下町に戻り、宿屋で部屋を取る。
「単刀直入に言う。王妃は魔物だ。」
「「!?」」
皆驚いたようだ。
「ほ、本当なのか?冗談だろ?」
「このボケに繋げる話は思い付かない。本当だ。」
「証拠だ!証拠はあるのか?」
「無い。だから、困っている。」
「証拠も根拠も無いでは済まないぞ!」
「しかしな、このままだと、王様が死ぬ。」
「え!?」
「咳してただろ?あの咳の仕方と音は、かなりヤバイと思う。」
「私には違いが分かりませんでした。」
「アランの日記に書いてあったんだ。あの症状がね。末路は死だった。」
「アランって、まさか勇者アランか!?」
「そうだよ。」
「なんでアレックスが勇者アランの日記を持ってるんだよ!?」
「そりゃあ、僕の育ての親だからだよ。」
「うっは!知らなかった!」
「まぁ、言ってなかったモンな。知らないのは当然だ。そんな事はどうでもいい。王妃の秘密を暴く手立てを考えてよう。」
「もう僕は訳が分からないよ。」
「ちょっとベッドで横になってろ。理解が追い付かない時は、頭の中を整理するんだ。」
ピンキーが脱落したので、3人と1匹で対策を練る事にした。




