86話 サハラ王国の王様に会おう1。
「もう驚きだよ!死なないし、勇者になるし、女にモテるし、もうリア充爆発しろ!」
ピンキー、僕に八つ当たりは止めてくれ。
「アレックスさん、狩場どうします?」
「狩場はこのままだよ。」
「え?レベル上がらないでしょ?」
「あー、みんなのレベル25までは、ここで狩る。僕は勇者のレベルを上げるよ。勿論、違う所に行けば遊び人に戻すけどね。」
「そっかー。僕は、パラディンとバトルマスターがレベル25になったから、賢者かなぁ。」
「我は、レベル23だ!」
「私、狩人レベル25になりました。次は何にしましょう?」
「「アサシンで!!」」
ハモった。皆思う事は同じなのね。
「アイのレベルが25のタイミングで、水の都ランドウォールに行こうか。」
「うお!いいね!」
「これで、トイレに悩まなくて済むわ!」
「我もそれは助かる!」
「キュピ!キュピ!」
「その前にサハラ王国に行って、山賊の報酬を受取りに行かないとな!」
少しだけ、サボテンクン狩りを行い、レベルを上げた。レベル1でうろうろするのは、とても勇気がいるからな。
城に到着すると、昼過ぎとなっていた。割と遠い。
城下町は、とても賑わっていた。人!人!人!もう溢れかえっている。どこにこんなにも人がいたんだ?
「アレックス!我はお腹が空いたぞ!」
「ん?僕もお腹ペコペコだ!」
「何か食べに行きます?」
「キュピキュピ!」
サボタン、君は水以外不要だろ?
「よし!じゃあ、あそこの店なんか、っておい!飲み屋入るな!昼間から飲むのは禁止!禁止だからな!」
アイは油断も隙もありゃしない!サボタン、お前も飲む気じゃないよね?
そうすると、いい匂いが漂う。
「ん?これは、カレーだな!」
「そうだな、昼飯はカレーにするか!」
皆賛成だった。カレーは大陸食だからな!嫌いな奴はいないだろう。砂漠は昼間暑いので、辛い食べ物を好む。汗をかいて発汗作用で涼むのだ。
「それにしても、この城下町は凄いね。何でこんなに人がいるの?」
「祭りでもあるんじゃないか?夜花火とか?」
「素敵!ねぇ、花火見に行きましょうよ?」
手を組み、目をキラキラさせている。上目遣いでお願いされると、僕も弱い。
「我も行くぞ!屋台狩りだ!」
「ちょっと落ち着け!まだ祭りかも分からん。聞き込みが必要だな。」
「むう!サボタンも花火見たいよな?」「キュピ!」
お前ら、いいコンビだよ。お笑いのな。
「とりあえずお城に行くぞ。そこで、何か分かるハズ。」
「仕方が無い。行くとするか!」「キュピ!キュピ!」
「サボタンが口の回り、カレーまみれだと指摘してるぞ。」
「むあ!くう!」
袖でゴシゴシ拭く。何度も言うが、タオルで拭け!女の子台無しだぞ。
サハラ王国の城は、かなり大きい。
外堀が、水が張ってあり、1箇所だけ橋が掛かっている。モンスターの侵入を阻止していたらしい。が、今は水路として活用されている。冒険者がモンスターを狩るので、ここまで侵入してくる事は無いからだ。
橋を渡る時、アイが下を覗く。
「あれは、ザリガニではないか!食いたいぞ!」
「あんなモン食ったら、腹痛で1週間は何も食えんぞ?」
「そ、それは困る!サボタン!気を付けるんだぞ!」
「何故サボタンに言うんだよ!」
「「あはははは!!」」
ワイワイガヤガヤこういうのも悪くない。
すれ違う人達は、何故か活力が失われている様な気がする。まぁ、気のせいだろう。




