84話 揉め事を解決しよう3。
はぁ、はぁ、はぁ。間に合った。
シスターエンヌを説得するのに、時間がかかったからな。まぁ、予想外の最悪の事態だったから、仕方無い事だが。これは、とてもじゃないが、口外出来ない。
「アイ!剣を納めろ!そして、タカシ!交渉だ!」
「な!?生きていたとは!くっ!」
「おい!?タカシ!これは不味いぞ!?どうする?」
アイは剣を納めて、こちらに来た。
「アレックス!何故来た!?」
「お前演技してたんだな?我とか言うし、変な奴だと思ってた。」
「うぐ、仕方無いじゃないか!勇者だぞ?それ相応の物言いってモノが。」
「んな訳あるか!どうせ、男に好かれないようにしてたんだろ?いくら可愛くて巨乳でも、口調がおかしくて、頭悪かったら、誰も近づかんもんな。」
「可愛いって、照れるしゃないか!もう嫁の貰い手が無い!アレックス!貰ってくれ!」
ちょっと訂正、やっぱりアホだわ。
「おい!交渉って、どういう事だ?」
「ああ、1億2000万円払え。そしたら、示談にしてやるぞ。」
「馬鹿か!お前!払う訳無いだろが!」
「じゃあ、交渉は破棄だな!」
「この金の亡者が!欲を出し過ぎだ!アホが!」
「請求した金は、遺族に1000万円づつ渡す積もりだったんだがな。お前と一緒にされるの御免蒙る。」
タカシは剣を抜いた!独特の構えだな。毒竹流か?
「まぁ、お前達を殺せば、一件落着だ!」
「ふーん、勇者2人も殺すのか?」
「ふははは!ハッタリか?お前は遊び人、勇者の訳無いだろうがぁ!」
「アイ!覇王の剣貸して!」
「ん?分かった。」
アイは、覇王の剣を投げ渡す。
覇王の剣は、勇者しか装備出来ない。認められない者には、扱う事が出来ないのだ。もし、勇者以外が扱おうとすれば、ペナルティが課せられる。重さ増量、切れ味ダウン、振り速度低下等あり、ひのきの棒で殴った方がマシなレベルにまでなるのだ。
僕はそれを受け取り、天に掲げた!
「雷撃!」
勇者特有の魔法、雷撃。
雷魔法を扱えるのは、勇者以外居ない。それが覇王の剣に、纏まる。その状態で、剣捌きを見せ付けた!
ヒュンヒュン!ヒュン!シュシュシュシュ!
「あり得ない!あり得ないぞ!馬鹿な!そんなハズ無い!」
あまりの驚きに、タカシは叫び続けている。まぁ、仕方無いさ。勇者が2人も存在した事例は、今まで無いからな。勇者専用の武器、覇王の剣を扱え、勇者専用の魔法、雷撃が放てる。否定出来る要素が無いからだ。
「アレックス!遊び人は偽りだったのか?」
「いや、遊び人だったよ?」
「一体何故だ!どんなトリックを使ったんだ?」
「いや、何もしていないよ?」
何もしていないは、嘘になるけどな。




