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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
6章 危機
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81話 緊急クエストをこなそう3。

目が覚めた。うう、頭痛がする!吐き気もある。そういえば、デススコーピオンの大暴れに巻き込まれたんだ。皆は大丈夫なのだろうか?ん?ここはベッドの上か。ふと、横を眺めると、アイはベッドに寄りかかって、寝ていた。


ここは、どこだろう?あ、見覚えがある。宿屋の部屋だ。て、事は、もう緊急クエストは終わったのだろうか?

僕は、アイの頭を撫でながら、考えていた。


こいつ寝ている時は、こんなに可愛いのになぁ。

「ふああぅ。」

目を擦りながら、アイは背伸びをし、大きくアクビをした。そして、僕が目を覚ました事を知る。

「アレックス!良かった!良かったぞ!」

うるうると涙を目に溜める。

ガチャリ、扉が開く音だ。ユリさんが入って来た。

ガッシャーン!手に持っていたトレイを、盛大に落とす。

そして、僕に抱きついた!柔らかい感触が、僕を包む。ああ、いい匂いだ!く!おっぱい揉みそう!手をわなわなさせながら、必死に耐えそっと背中を抱く。


「うわあああん!!ええん!よがっだ!!」

ユリさんは泣きながら、頬を擦り付けてくる。僕は死ななくて良かったと思う。この人達をもっと、悲しませる事になっただろうから。あの事をふと思い出す。


レジェンドパーティーの悪事を。

モンスターを使ったMPKだ。わざと、デススコーピオンを殺したい相手に近付ける。範囲攻撃を誘発し、相手を巻き添えにするのだ。


余程、ヘイト管理が上手くないと出来ない芸当である。相手に気付かれないように、誘導する必要もあるから、常習犯でなければ無理だろう。しかも、今回のモンスターはHNM、超が付く程の難易度だからだ。


この事は、誰にも言わないでおこう。アイやユリさんが、レジェンドパーティーに絡みかねないからだ。秘密にして、僕は墓場まで持っていくと決めた。


で、そろそろユリさん離れて欲しい。息子が元気になっちゃったんで!なんて言えない。胸の感触を、生涯忘れまい!と誓い、ユリさんの肩を持ち離した。よく見ると、目が真っ赤に腫れているのが分かる。


見とれていたら、その隙にキスされた!

「ん?!んんん!」

僕はファーストキスを奪われた!ユリさんの唇はとても柔らかく、心地良かった。

後日知ったのだが、先にアイに奪われていたらしい。口移しで飲ませた時に、だそうだ。 それはノーカンだから!とは言うまい。


時間が止まった、と思うくらいの時間が過ぎた。唇と唇が離れて、お互いの目と目が合う。ユリさんは、俯き顔を真っ赤にさせた。


「アレックスさん・・・アレが元気になってます。」

「え!?」

息子が活性化しているのがバレた!うわ!恥ずかしい!僕も顔を真っ赤にした。それを見ていたアイが言う。

「ユリ!狡いぞ!我もアレックスとキスしたいぞ!」

口をタコのようにして、向かってきた!僕は慌てて、仰け反る!ドカン!アイは顔を壁に打ち付けた!


「ううう!アレックスのアホゥ!!」

タコさん口は美人でも台無しだ!もっとスマートだったら、拒否しなかっただろう。


ぐぅぅ!僕のお腹が鳴った。そういえばお腹空いたな。

「所で、デススコーピオンはもう倒された?」

「3日前に倒されました。」

「3日!?じゃあ、僕は3日も寝てたのか?」

「うむ。我は心配したぞ!」

「私もです。でも良かった。こうしてお話出来るから。」

「心配かけて、ごめんよ。」

「お腹空いてますよね?何か食べますか?」

「お願い。」

ユリさんは、懐から包丁を取り出した。どうやって収納しているんだ!?胸が当たっていた時には、固い物は無かったぞ!!あ、息子は固くなってたかもだが。


リンゴの皮を剥いて貰い、それを食べた。いや、あーん、と食べさせて貰ったが正しい。


先程、食料の買い出しから戻ったピンキーが、羨ましそうにこちらを見る。

「僕も食べたいな!あーん!」

「キュピ!」

すかさず、サボタンが針10本を発動!

「ぐぎゃあ!あべし!」

見事命中する!流石、サボタン!容赦無いな。


僕もちゃんとフォローしてやらないとな!

「ピンキー!針回収しとけよ!」



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