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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
6章 危機
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76話 緊急クエストを受けよう1

サボタンは、アイの肩に座る。

鎧の上で、歩く振動もあるのに落ちないよな。と、考えていたら、針10本が飛んできた!盾でガードする!カンカンカンと弾いた!流石、鋼の盾!この針は回収だ!


「仲間が増えた記念に、今日は飲むぞ!」

「飲む理由をつけんな!飲みたいだけだろ。」

「まぁ、今日はいいじゃないか。」

「うふふ。」

「キュピ!」

腕を組んでくるユリさん。狩人だから、鎧では無い。が、皮装備なんだよな。感触は味わえない!残念。匂いだけでも、堪能する事にしよう。


忘れていた。HNMのデススコーピオンが沸いたので、これを冒険者ギルドに報告しなくてはな。僕らも一応冒険者だから、報告義務がある。これを怠ると、ペナルティが少なからず発生するのだ。


冒険者ギルドに入り、ユリさんに説明をお願いする。元受付嬢だから、手際も良いだろう。その間、何か良い報酬のクエストを探していた。


「アレックス!これはどうだ?」

「灼熱の竜巻を越えた先にある、奇跡の花1つを取ってくる、か。これはランク9だから、無理だな。」

「では!これはどうだ!」

「砂漠の夜に沸く、ワイトキングを倒し、貴重な骨を奪って欲しい、か。これ狩れるのレベル40は必要だぞ。無理無理。」

「キュピキュピ!!」

「ん?お前も見つけたのか。キングサボテンクンを2体と、ビッグサンダーサボテンクンを1体倒して欲しい、か。うーん、行けるか?ウチのメンツで?」

「キュピキュピ!キュピ!」

シュシュとジャブをして、手を上げる。

「じゃあ、サボタンがアタッカーな!」

「キュピ!」

胸をドンと叩き、任せろ!と言いたげだ。


そういうやり取りをしていたら、ユリさんが戻って来た。

「あ!丁度良かった。これ受けようかと思うんだけど、どうかな?」

ユリさんは、少し溜めて話し出す。

「えとですね。明日、デススコーピオンの討伐が決まりました!緊急クエストです!」

「マジかよ!?」

「緊急クエストって、何?」

ピンキー、お前締まらないぞ。


緊急クエストとは、

冒険者ギルドが、町や村に災害を持たらすモンスターが沸いた時に、発行するクエストの事を言う。


今回は、デススコーピオン。

HNMで推奨レベル35以上で、9パーティーのフルアライアンスを組む必要がある。

僕達は、レベル平均20くらい。パーティーには、入れてもらえない。が、雑魚処理は出来る。フルアライアンスでデススコーピオンを抑え、雑魚は僕達のように中堅冒険者で対応するのがセオリーらしい。


「我でも戦えるぞ!デススコーピオンとやらせろ!」

「まぁ、決まった事だしな。」

「これで、安全にレベル上げ出来るわね。うふふ。」

「キュピ!」

これでいいのかと思うが、まぁいいか。冒険者ギルドが決めた事だし、それに従う事にする。


「倒した後の、素材で揉めそうだな。」

「え?何で?」

「猛毒デスサソリの爪がドロップするんだよ。売れば1千万円かな。」

「ほう!それだけあれぱ、串焼き何本食べれるんだ??」

串焼きで表現するなよ。でも、まぁ、3万本は食べれると答えた。何故ガッツポーズするんだ?

「人数で割ると、1/54ね。」

「ユリ!串焼き何本になるんだ!!」

「ざっくり15万円くらいだろ?」

「約18万円ですね。串焼きだと、600本かな?」

「ユリさんは、計算も得意なんですね!凄いですよ!」

「えへへへ。」

顔を朱色に染め、クネクネ体を揺らす。


「ぐぐぐ!何故そんなに減るんだ!アレックス!可笑しいでは無いか!我は困る!」

「キュピ!キュピ!」

サボタンも賛同すんなよ。後、針10本打つな。


「僕達は、その恩恵は無いぞ!雑魚は、報酬には入れてもらえん。」

「な、なんだとぉ!!!!」「キュピ!キュピーー!」

シンクロすんな。ユリさんまだクネクネしてるよ。何とかしてー!!


「そういやサボタンは何食べるんだ?」

「キュピ!」

コップに水を汲み、飲み干す。人間の使う道具を使えるとは、もう馴染むの早すぎだ。何も言うまい。


「明日の用意するから、お前達は留守番しろよ。」

「断る!」「キュピ!」

「すぐ飲み屋入るだろ!買い物したいんだよ!」

「だが、断る!」「キュピ!キュピ!」

「あー、もう、好きにしろ!」

「それでも、断る!」「キュピ!キュピ!」

「あ、じゃあ、留守番な。」

「ちょっと待った!アレックス!我は謝罪しよう!ではないか!」「キュピ!キュピ!キュピ!」

僕は長い溜め息を付いた。






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