74話 砂漠で何か拾ってこよう。
次の日、僕はトイレにいる。
買っておいて正解だった。小さい水桶とタオルを持参し、大をする。軽く水洗いし、タオルで拭き取った。後で、残りの水で、タオルを濯ごう。大の処理だが、スコップのようなモノが有り、前には開ける所がある。光が射し込んでくる事から、外だろう。少し開けて、大を掬い取りそこから投げた。多分、宿屋の従業員が処理してくれるみたいだ。。
トカゲは、乱獲してしまったので、とりあえず次の獲物を選定する。
「この辺りだと、アリかなぁ?」
「軍隊アリアントか?あれはヤダよ。強いし、リンクしまくるだろ。」
「我は、サソリでも構わんぞ!」
「「それは却下!」」
全員がハモる!アイはぶー、ぶー文句を言うが、もうあの大リンクは御免蒙る。
「残るはミミズですね?」
「うーん、そうなるかな。」
「でも、探すの大変じゃないか?」
「だよねぇ。」
「では、あれを狩りに行くか?」
「まさか!」
僕はニヤリと笑った。
砂漠といえばやはりアレだろう。サボテンクンだ。
奴らは、ある程度成長すると、抜け出る。足が生えるのだ!スピードは、かなり速く逃げ足も早い。特技の逃走を会得しているからだ。そして、何よりも痛いのが特技の針10本!並の鎧なら貫通するし、威力も絶大。サボテンクンの針は、素材としても優秀で、とても貴重だ。倒せば、経験値2000と、とても美味しい事でも有名である。
ここはオアシスの西側のエリア。
サボテンクンの狩り場として、有名な所だ。適正レベル20と中盤のレベリングにはうってつけである。
「さあ!狩るぞ!」
ライバルが多いので、取り合いは覚悟しなくてはならない。
「早速見つけたぞ!」
ピンキーの挑発で釣り、全員で一斉にアタックを開始する。ヘイトをアイが奪い、その隙に違うサボテンダを探しに行く。針10本は強烈だが、アイは覇王の盾があるので、刺さる事無く弾く。特技の逃走を使われる間も無く、サボテンクンを倒すのがコツだ。
「しゃあー!7チェーン!レベルアップ!ヤッホー!」
「おめ、ここでは7チェ以上は無理だな。」
「おめ、でも楽なのは良いですよ。」
「我もレベルアップしているぞ!」
はいはい、と流す。ピンキーは賢者に転職してきたので、レベルアップ祭りだ。そろそろナイトが転職欄に出るだろう。僕達は、キリが良いので素材を拾っている。サボテンの針がもう100本も貯まった。これを矢尻に加工すれば、ユリさんの最強の武器になるだろう。
「ユリさん、狩人のレベルいくつですか?」
「ちょっと待ってね。えーと、レベル22です。」
ここでは、レベル25までしか上がらない。次の狩場に行くか、転職してもらう必要がある。転職なら候補は、アサシンかな?暗殺、影に潜むのは得意そうだし。
「アレックスは、レベルいくつになったんだ?」
「今レベル19だよ。」
「何か良い特性付くと良いな。」
そうだった。レベル10刻みで、特性が1つ追加されるんだよな。過去に遊び人をレベル8以上、上げた奴はいない。レベル20にすれば、前人未到の快挙だろう。
「じゃあ、もう少し狩ろうか!二人共、レベル上がればキリが良いし。」
「もう遅いし、明日でも良くないか?」
「我もそう思うぞ!」
「どっちに賛同しているのか分からん。」
「アレックス!アホなのか?我は酒が飲みたいのだ!」
アホにアホ言われたく無いです。はい。
「分かった。もう帰ろう。な!」
「分かったよ!折角人がやる気になったのに!ぶつぶつ。」
「ん?おい!アホの後ろに何かいるぞ!」
「アレックスさん、どちらのアホ、ですか?」
「ああ!超ウルトラスーパーミラクルアホの方です。」
「我はそんな伝説の職業では無いぞ!勇者アイである!」
「もういいって。その後ろのピンクの物体は何?」
アイは後ろを振り返る。そこには、ピンク色のサボテンクンが居た。
「うお!サボテンクンじゃないか!攻撃されるぞ!」
僕は剣を抜いた!アイの足にしがみつき、キュピキュピ鳴いている。これなついているのか?
勇者にモンスターを操る特性や特技は無い。何故だろう?
サボテンクンは、通常緑色で、アクティブモンスターだ。近づいただけで、攻撃してくるハズ。
こいつは、形は同じだが、ピンク色だ。レア種かNM?
解らん。こういう時は、調べるが有効だな。
特技 調べる発動!
「このピンク色のモンスターは何?」
『サボテンクンの特異レア種。以上。』
「うーん、何故襲ってこない?」
『パーティーメンバーだから。以上。』
え?!いつの間に仲間になったの?この調べるは、便利たが、こういう時は不便だ!何度も使用すると、『疲れた。以上。』しか言わなくなるんだよな。後1回くらいは、答えてくれるだろうが、何かの時には残しておきたい。




