73話 砂漠で狩りをしよう。
タップリの水を確保し、僕達は目的地へと辿り着く。
ここは、大ミミズと大サソリが生息する地帯、大トカゲもいるが、数は割りと少ない。オアシスに近い所に、沢山生息する。
「うおおお!!こんなの見た事無いよ!」
「うむ!倒しがいがあるな!アレックス!」
「いやーん!」
僕の後ろに隠れるユリさん。あいつよりも貴女の方が怖いのですよ?
かなり離れた位置から、大サソリを見ていた。どう見ても、あれは普通のサイズでは無い。あいつの周りの大サソリが、小粒になる程だ。
特技 調べる発動!
「あのサソリはNM?」
『否、HNMのデススコーピオン。以上。』
「うは!あれHNMかよ!ヤバいな!どうするんだ!」
「腕が鳴るぞ!アレックス!」
「私達だけでは無理じゃないかな?」
どうしよう?アイツを何とかしないと、狩りが出来ない。何とかしようにも、周りの雑魚が多すぎる。ここは、一端引いて、オアシス近くのトカゲ狩りにしようかな?
「まず僕達だけでは、無理だ。周りの雑魚が多すぎる。」
「じゃあ、雑魚を少しづつ片付ければ良いではないか?」
「多分リンクするな。連動してると思うよ。」
リンクとは、敵1体と対峙している時に、同類の敵が絡んでくる事を言う。ノンアクティブでも、敵対状態になるので危険だ。また、釣りに失敗して、大リンクをかます事も、多々ある。洞窟の入り口で、これをやられたらMPKとみなされ、冒険者ギルドからペナルティを食らう。
MPKとは、モンスター、プレイヤー、キラーの略で、モンスターでわざとプレイヤーを殺させる事である。
「アイツと戦うには、最低3パーティー必要だな。」
「雑魚処理に1P、ボスに2Pで交互に戦うスタイルだな。」
ボスは、何かあったら、立て直すのに時間がかかる。保険が必要だ。危なくなったら、もう1Pが対応し回復を図る。だが、このHNMはかなり強い分類に入る。3Pではキツイな。9パーティーのアライアンスを組まないと、厳しいだろう。
「やっぱり、9パーティーは必要だな。」
「何!?では、集めに戻ろうではないか!」
「おーい、目的間違えてませんか?僕達は、レベル上げに来たんだぞ。あんなモン今のレベルじゃ無理だ。」
「では、いくつになれば倒せる?」
「レベル35くらいかな?でも、9パーティー全員がだぞ?」
「うぐぐぐ!」
「レベル50なら、1Pでいけるらしいから、頑張って上げよう。」
「分かった!では、早速、そこのサソリを始末しよう!」
ガス!
「あ!バカ!」
それはそれは、凄まじい大リンクだ!僕達は、必死で逃げた!が、引き離しても大サソリは追ってくる!匂いだ!そういえば、視覚感知では無かったハズ。慌てて、消臭剤をアイ、ユリさん、ピンキーに振りかけ、僕は囮となる。
特技 トンズラ発動!
「くっそー!アイのアホ!!」
町からかなり離れた場所に、誘い込み、消臭剤を振りかけた。
「ぜー!はー!ぜー!はー!死ぬかと思った。」
とりあえず、大サソリ達を巻いた。その後、オアシスの近くの大トカゲを腹いせに乱獲する。NMのリーピング大トカゲが沸いたのは良かった。が、ドロップせず。リーピンブーツが欲しかったが、まぁ仕方無い。
「あっはっは!レベルがまた上がったぞ!」
「アイ、今日禁酒な!」
「何だと!?それは無いだろ!アレックス!!」
もうあんな大リンク御免蒙る。アイには悪いが、罰を与えないと、またやらかしそうだからな。




