71話 砂漠の町で飲もう。
後ろで、ピンキーが説教を受けている。
が、巻き込まれるのはゴメンだ。今は必要なモノを雑貨屋で買うのが優先となる。
「タオル4枚、水汲み桶1つ、水入れ小バケツ1つ、水袋4つ、と。これで足りるかな?」
「アンタ達、砂漠を探索するのかい?」
「うん、そうだけど。何か足りないモノは無い?」
「食料と水、頭を隠すフードが要るな。サソリも出るから、毒消しもあった方がいいぞ。」
「成る程!じゃあ、毒消し10個、フード4つも追加で頼む。」
「へい!毎度あり!」
総額79000円、割りとお金を使ってしまった。が、稼げるから、いいだろう。
商売上手な親父だった。が、足りないモノは、これで大丈夫だろう。食料は沢山あるし、後は水、だ。
「とりあえず買い物終わったよ!」
「任せてゴメンなさい。」
説教をしていたユリさんは、くるりと振り向き表情を変える。ピンキーはぐったりしており、もうノックアウト寸前だ。
「そういえば、アイは飲み屋だったな。合流するか。」
「さ、賛成だ!」
ピンキーは、元気になった。酒に釣られたか、この場を切り抜けられるからか、まぁ、どちらでもいいだろう。
当然荷物はピンキーが持っている。これで許されるのだから、安いモンだ。
飲み屋に向かうと、何やら騒がしい。
「おい!これで12人目がダウンしたのかよ!」
「マジか!?酒豪で有名な飲兵衛のあいつがか!?」
「ペースが全く落ちない!ヤツは神か何かか?」
どうやら、アイが酒勝負で、12人倒した所で、合流してしまったようだ。男達は壁際に寄せられ、寝ている。
僕は溜め息を着いた。あれ程、飲み過ぎるな!と言ったのに。
少し遡る。
「おい!あれ勇者じゃねーか!」
「1人で飲んでるぞ!ん?良く見ると可愛いじゃないか!」
「誰か声掛けてこいよ!」
「そういうお前が行け!」
「じゃあ、俺が行こう!」
アイの前に男は立つ。
「お嬢ちゃん!1人で飲んでるのか?」
「そうだ!我は1人でだぞ!」
「なぁ、俺達も一緒に飲もうぜ。」
「ん?我は、人を待っておるのた。他を当たってくれ。」
「そんなツレナイ事言うなよ!お前勇者だろ?市民と仲良くするのも、大事な役目じゃねーのか?」
「ふむ、一理あるな。では、我と勝負しようではないか!」
「飲み比べ勝負を挑もう!って事だよな?」
「いいぞ!やろう!あっはっは!」
「勝負に勝ったら、言う事を1つ聞くってのは、どうだ?」
「いいだろう!望む所だ!」
・・・・と、こういう事だったらしい。
仕方無い。このまま、全員で飲むか。
「マスター!酒4つ!」
「すいません!もう無くなりました!」
「こんの!ドアホゥがぁ!!!」
僕は叫んだ!久しぶりに殺意を感じたよ。仕方無いので、そのまま宿屋でふて寝だ!
アイにはキツく言っておいた。勝負禁止!
負けたら、体を要求されてたぞ!体?労働でもするのか?と言うから、エロい労働だ!と僕は言った。アイは、あっはっは!と高々に笑う。こいつ大丈夫か?




