69話 砂漠の町を探索しよう。
建物がどれも同じ作りの為、看板が無ければ見分けがつかない。路地も入りくんでおり、迷子になりそうだ。皆居るかな?点呼を取ると、1、2、3、あれ?1人足りないぞ?僕、アイ、ユリさん。
アホが迷子になっていた。アホとはピンキーの事だ。
まぁ、宿屋があるし、最悪そこで合流出来るだろう。
とりあえず、雑貨屋を探す。お、こんな所にも、飲み屋があるのか。砂漠は暑い。だから、お酒を飲んで凌ぐのだ。あれ?寒い所もお酒を飲んでるような。
「アレックス!飲み屋だぞ!入ろう!」
「待て!雑貨屋が先だ!」
「我は今すぐ飲みたいぞ!」
「あのな!タオル買わないと、トイレで砂使う事になるんだぞ!いいか?それでいいのか?」
「うぐ!それは嫌だ!だが、うう。」
指をくわえ、物欲しそうにする。
「アイさんはお先に飲んでいて、構いませんよ。私とアレックスさんとで、買って来ますから。」
「良いのか!すまないな!ユリ!」
無理矢理ユリさんの両手を握りしめ、顔を近づけていた。うんうん、大丈夫ですから、と諭される。
「では、頼んだ!アレックス達の分まで、食べておるぞ!あっはっは!」
「僕達が来るまで、あんまり飲み過ぎるんじゃないぞ!」
「まぁ、まぁ、その位にしてあげましょう。」
雑貨屋へ行くので、アイと別れる。何だか不思議な気分だ。よく考えてみれぱ、ユリさんと二人っきりは今まで無い。こんな事考えていたら、意識しちゃうじゃないか!
「何だかデートみたいですね?ふふふ。」
「あは、そ、そうで、すね。」
心臓がドキドキしてきた。手には汗をかいている。こんな時は、何か話をして気を紛らすのだ。
「アレックスさん、あれは何のお店ですか?」
ユリさんの指差した方には、娼婦館があった。あ、あれは、説明出来ない!
「いやぁ、ちょっと解らないですね!」
「じゃあ、あれは?」
ぐ!また、娼婦館じゃねーか!いくつあるんだ!この町は!エロい人しかいねぇのかよ!
「ははは、何でしょうね?」
「お店から出てくる人がいるから、聞いて来ますね!」
ユリさんは、走り出す!
ガシッ!慌てて、ユリさんの肩を掴み、僕は微笑む。
「大丈夫ですよ。間に合っていると思います。」
「うーん、そうですか?」
頬に、人差し指を立てて、斜め上を見るユリさん。
「まぁ、いいか!手も繋げたし!」
え?気が付くと、左手に握っていた!汗だくだったのに、こいつ汚いと思われる!
ユリさんは、朱色に顔を染め、くねくねしていた。
そして、僕にこう告げる。
「あそこから出てくるの、ピンキー君じゃない?」
娼婦館から出てきたのは、ピンキーだった!
ちょ!おま!何やってんだ!?スッキリしてきたのか!?おい!
「おーい!ピンキー君!」
「え?ユリさん?どうしてここに?」
僕はこの場から逃げたくなった。娼婦館の説明、言い逃れ出来ないじゃないか。




