68話 砂漠の町を見て回ろう。
「砂漠の町へようこそ!」
「あの、山賊を捕らえたのですが、どこへ連れて行けば良いですか?」
「おお!それはお手柄だな!ここで引き受けよう!少し待ってくれ。」
そう言うと、小さな小屋へ入って行った。多分、兵士の休憩部屋か何かだろうか。中から、少し偉そうな兵士が二人程出てきた。先程の兵士は後から出てきて、定位置に戻り仕事をこなしている。
「待たせてすまない。では、山賊達を牢屋に入れよう。」
後ろの兵士が指示を出す。
「では、連れていけ!」
連行されて行くのを見届る。牢屋は臭くて衛生面も悪く、食事も1日1回。硬いパン1つに、スープだ。勿論、具は無い。。牢屋だけは入りたくは無いなぁ。
「山賊達には、懸賞金が賭けられているハズだ。城で受け取るといい。」
ここから南下した場所に、サハラ王国がある。そこで、申告すれば懸賞金が貰えるのだ。
「はい、分かりました。えと、遺留品があるんですが。」
「そうか!それは助かると思うぞ。こちらで預かろう。」
遺留品を渡し、宿屋の場所を聞いた。
寝床の確保は、最優先事項だ。外を見ると、砂の上に敷物を敷き、寝ている人達がいる。お金が無い、もしくは、確保出来ない場合は、ああなる。
運よく1つだけ、部屋が取れた。男女混合だが、贅沢は言えない。ベッドは女性、床に男、それで良い。砂の上よりかはマシだ。
だが、まだ安堵出来ない。ある事を確認しなくては。
共同トイレを見に行くと、やはりアレだった。
僕は、顔を顰める。予想した通り、尻を洗うのは、砂だったのだ。
砂漠の砂は、雑菌が繁殖しない。だから、とても有効だ。尻を砂で拭き、手に付いた汚れをタオルで拭う。
水は、とても貴重なのだ。
せめて、桶くらいはと思ったけどなぁ。この現実を受け入れるのは、少々辛い。
後で、雑貨屋でタオルを人数分買おう。




