僕の職業は勇者ではありません。6話
はぁ、64回目のため息を着いた。
ここは、町外れの広野。大ネズミが繁殖しているエリアだ。
クラーク大臣の説教が、5時間も続いたのもキツかった。が、それよりもショックな事があった。
『魔王討伐が免除されなかった。』
のである。
勇者に転職出来たら、いつでも装備品取りに来いよ!って言われてもねぇ。遊び人の必要経験値は、戦士の10倍。
戦士レベル2になる為の必要経験値は、5。
つまり遊び人レベル2になる為には、経験値50必要となる。
横暴だ!遊び人レベル2になる頃には、戦士レベル4になるじゃねーか!糞が!この怒りを何処にぶつければ良いんだ!?
ズバーン!鋼の剣で、大ネズミを一撃で葬る。
シスタークリスティーナも、謁見が終わったら、直ぐに帰ってしまったじゃないか!
ズババーン!大ネズミをまた1匹葬る。
クラーク大臣も説教ばっかりしやがって!ハゲで髭じゃ悪口にもならんだろ!直角三角定規髭がぁ!
ズバババーン!大アリアントが居たので、腹いせに葬る。
はぁはぁはぁ、疲れた。肩で息をする。
大きく息を吸い、深呼吸した。右手で額の汗を拭い、タオルを忘れた事に気づく。そろそろお昼だ。握り飯通称おにぎりを朝6時から、早起きして作ったんだよな。
と、木の木陰に置いた鞄の中に手を伸ばす。
ガサガサ・・・・・ねぇ!おにぎりがねぇ!僕は、嫌な汗をかく。ふと、向こう側の岩影が気になる。犬だ!犬がおにぎりを旨そうに食っている!ちょっと待てや!こらー!急いで向かうが、逃げられる。その時、丁度グーッとお腹が鳴る。
「は、腹減った。」
おにぎりは無残にも、ぐちゃぐちゃで、残りの残骸に手を付ける気にはなれない。もう家に帰ろう。そういえばモンスター討伐数は
大ネズミ×47 経験値1×47
大アリアント×1 経験値2×1
後1匹倒せばレベルアップするな。と、手頃な大ネズミを発見し、一撃で葬った所で、レベルが上がった。心の中で、アレックスはレベルが上がった!レベル2になった!と響く。
名前 アレックス
称号 駆け出しの遊び人
職業 遊び人 レベル2
HP 5
MP 3
ちから 2
すばやさ 2
たいりょく 2
かしこさ 1
まりょく 1
じょうぶさ 2
きようさ 2
うんのよさ 49
特技 石を投げるを覚えた!
ステータスは微妙に上がった。後日、この石を投げるを使ってみたが、モンスターの頭にタンコブが出来る程度だった。MPの消費量3で、これはあまりにも酷くないかい?
この世界では、モンスターは倒しても消えない。大ネズミは、臭くて食えない。ブラックバス並みだ。因みに、甘酢餡掛けを、フライにした肉に浸しても口の中に、臭みがブワーッと広がる。大アリアントだが、アリを食いたい奴は居ないだろう。モンスターの死骸は、全て燃やしたよ。




