港町を観光しよう。58話
「短い間ですが、お世話になりました。」
ナナさんと別れを告げる。臨時の雇い期間が満了になったからだ。
「ナナさんさえ良ければ、ウチの正式メンバーに入って貰ってもいいんじゃないか?」
36億光年先からのガンを飛ばされたくらいの勢いで、ピンキーを睨み付ける。
が、アホにはあまり効果が無いようだ。顔を背け、一歩下がる程度。僕だったら、間違いなく死んでいただろう。零れ流れ、落ちる殺意のオーラを、僕は避けた。
「あんな狩りもうゴメンです!死にます!解体作業は、もう見たくたりません!」
トラウマを植え付けてしまったようだ。
ナナさんと別れ、解体場へ行く。
「これが、約束のブツだ!」
親方から、コカトリスの燻製肉50本と、ビックトードの塩麹漬け20kgを受け取る。
残りは買い取って貰った。解体料金を無料にして貰うかわりに。
「助かったよ!」
「もう二度と来るな!て、言いたい所だが、燻製方法と、塩麹を教えて貰ったんじゃな。また持って来い!今すぐ持って来たら、お前を解体してやるがな!がははははは。」
地獄の大ハサミカニの解体依頼してたら、解体されていたのだろうか?
親方は、仕事を終えて疲れきっていた。ちょっと可哀想な事をした。が、仕事は仕事。また持って来よう。
馬車に、食材を積む。野菜の買い足しが必要だからだ。
「アレックス!野菜なぞいらんぞ!」
「野菜食べないと、口の横が裂けて、口裂け女になるよ。」
「や、野菜は、ひ、必要だな!うん!ピンキー!早く積み込め!」
「アイも手空きだろ!一緒にやろう!」
あいつら、アホ同士がから恋仲になっても、案外上手くやっていけるんじゃないだろうか?
もう少しレベル上げしたかったが、次の町へ行こう。
ファントムフルーレの試し斬りもしたいしね。




