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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
4章 旅立ち
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港町を観光しよう。57話

夕日が海に差し掛かっていた。

とても、綺麗で心が洗われるようだ。

「アレックス!何で来なかったんだ!」

ピンキーは、その雰囲気をぶち壊した。


「空気読めボケ!」

「え?何だよ!空気って!見えないじゃんか!」

こいつは、一生空気読めないだろうな。


「どうしたんだ?何かあったのか?」

「どうしたじゃないよ!高台で、ずっと待ってたんだぞ!」

あー、忘れてた。何かスッキリしないと思ってたんだよ。これで、今夜はゆっくり寝れる。

「おお!ピンキー!今まで、どこでサボっていたのだ?」

「カニカニ♪ミソ♪うふふ♪」

「サボってないよ!で、カニって何?」

「お前!カニ知らないとは、珍しい奴だな!」

「カニは知ってるよ!」

からかいがいのある奴だ。

「今からカニ食うぞ!カニ祭りだ!」

「カーニー!」

「もう訳が解らないよ。好きにして。」

「あれ見ろよ。な?」

「ぐお!デッカイなぁ!これどうしたの?」

「三人で倒したんじゃないか。な?カニ食いたかったから。ピンキー、お前を忘れてたんじゃないぞ?」

とりあえず誤魔化す。

「大ハサミカニとは、規模が違うね。」

「これは地獄の大ハサミカニよ。」

「ぶ!NMじゃないか!・・・・・・よく倒せたね。」


ノートリアスモンスター、通称NM。

出現パターンは3つある。

1つ目は、通常モンスターを倒すと、低確率でポップする。直ぐにポップする場合もあれば、5時間狩りつづけてもポップしないケースもある。

2つ目は、時間経過でポップする。倒されてから、数時間経過後、ポップする。72~106時間も待たなくてはならないモンスターも存在する。

3つ目は、トリガーアイテムで、ポップさせる。


だ。今回は、3つ目のトリガーアイテムを使用した。

大サザエは、食べても美味しいが、トリガーアイテムとしても使える。安いし、旨いし、コスパ最高だ。

トリガーアイテムを使用した場合は、リキャストタイムが発生する。まちまちだが、約1日も過ぎればポップ条件を満たす。


「こ、これ、どうやって、調理するの?」

「茹でるに決まってるだろ!」

「こんなの茹でられないよ。そんな大きな鍋売ってないじゃないか!」

「買うんじゃなくて、作るんだ!」

「どうやって!」

僕は、石を並べる。そして、穴を掘りそこへキレイに石を敷き詰めた。ドヤ顔で、ピンキーを見ると、嫌な顔をされる。

「よし!海水を汲んでこよう!」

いっぱいにしたら、カニを投入する。

「ユリさん!お願いします!」

「うふふ。カニカニ♪」


50分後、カニは茹で上がった。

カニの足を、剣で切る。剣で、足に切り身を入れる。

剣の使い方絶対おかしいな。まぁ、食えるんだから、贅沢は言わん。


自分の足より大きいカニの足。もとい、カニの身。

両手で掴み、ガブリと食らい付く。

「うおお!旨ぁ!」

「くうぅ!アレックス!我にビールを!」

「買ってねぇよ!自分で買いに行け!」

「はぅ!流石!大カニ身の霜降り肉!」

それにしても、旨い。霜降り肉って言っても、霜降り部分は無い。多分、それくらい美味しいから、過去の偉人が付けたのだろう。


1本全て食べたら、お腹がはち切れそうだ。もう何も入らない。残りは、身を取りだしてもらっている。ミソはデカイビンを購入し、それに詰めるそうだ。

甲羅の身は、ミートソースに漬け込み、保存食としておく。身を解したり、漬け込み作業は、僕達でも出来る。ユリさんばかりに頼っては、ダメだ。


ビンを眺め、うっとりした表情のユリさん。頬をビンに擦りつけている。そっとしておいてあげよう。


戦利品たが、カニの身以外にも、あった。

カニのハサミ。おい!普通だろ!は無しで。

それと、ファントムフルーレ、遊び人が装備出来る現在最高の武器だ。かなりドロップ率は低い。が、ドロップしたんだよなぁ。僕は、暫く緩む顔を正す事は出来なかった。










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