港町を観光しよう。56話
「ここだ。」
「岩場だな。アレックス!こんな所にカニが居るのか?」
「私何だか怖い。」
ユリさんは、僕の後ろに隠れる。
「この穴に、大サザエを設置してと。皆!隠れるよ。」
僕達は、岩影に隠れた。
とてつもない、威圧感が辺りを漂う。
霧が発生すると、何か居るのが分かる。カニのシルエットだ!デカイ!3メートルはあるぞ!
「こ、これは?!通常モンスターを違う??」
「伝説のカニ・・・地獄の大ハサミカニ・・・・まさか、本当にいるとは!」
「ノートリアスモンスター、略してNM。こいつは、強敵だぞ。」
「NMか!ワクワクするな!」
「いやーん!」
ユリさんは、怖がる振りをしているのだろうか?戦って貰わないと、多分負ける。
「アイ!このカニは、大カニ身の霜降り肉が取れる。絶品だ。」
「!?」
「ユリさん!極上カニミソは至高の一品みたいです。美肌効果抜群です。」
「!?」
二人はやる気になってくれたようだ。これで安心して狩れるな!
地獄の大ハサミカニは、ハサミを振りかざす!
ドカーン!咄嗟に跳びはね、避ける。
ガキン!ガキン!
アイの攻撃は、あまり効果が無いようだ。
「アイ!関節を狙え!殻には、斬撃は効果が無いぞ。」
「心得た!」
シュンシュンシュンシュンシュンシュン!!!!
フォークが無数に飛ぶ!関節を的確に狙い撃つ!フォークも投げれるのね。
大きく息を吸い込む!地獄の大ハサミカニは体を大きくする!
「バブルアワーが来るぞ!ガードするか、避けるんだ!」
大きな泡を無数に吐き出す!二人は素早く避けた。
僕は、ガードし耐える。これは!泡がとても熱い!呼吸をするのも、厳しい状況だ。吸えば熱風を肺に取り込む事になるから、少しずつしか空気を吸えない。
意識が朦朧となりながらも、前へ進んだ。
ガキーン!ハサミと剣が火花を散らす。一撃が重い。衝撃で後ろに後退させられる。
特技 トンズラ発動!
「キィーーーーーン!であります!」
僕は、地獄の大ハサミカニの周りをトンズラで走る!
それに釣られ、ぐるぐる回る。うおえ!き、気持ち悪くなってきたよ。しかし、そんな事を気にしていては、ダメだ!気合いだ!気合いを入れるんだ!!
「うぉおおおおおお!!!!」
地獄の大ハサミカニは目を回して、仰向けにひっくり返った。僕も同じく、ぶっ倒れる。
「目が、目がぁ!景色がぐるぐるだぁ!」
弱点のお腹が露になった。二人が見逃すハズも無い。
バス!ズガ!ドカ!ドーン!
ユリさんは、何故か殴り倒していた。打撃が最も、有効だけど、これはモンク並みだ。この人は怒らせてはならない。そう心に刻んだ。
「一撃必殺技!流星斬り!」
アイが、お腹に剣を突き刺し、トドメを刺した。
流星ってよりも、彗星だろ。しかも、斬りじゃねぇ、突きだ。彗星突きだ良いだろう。僕は、下らない事を考えた。
「アレックス!我が倒したぞ!」
「作戦勝ちです!素敵!」
僕は、目を回しながら、二人に肩を貸してもらった。
そういや、何か忘れている気がする。
ま、いいか。




