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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
3章 絆
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レベリングしよう。49話

ここはニブル高原の積雪地帯。

勇者御一行は、レベル上げをしに来ていた。

狩りの獲物は、スノーゴーレム。

硬いが攻撃が遅いので、レベル上げには最適な敵と言えよう。適正レベルは8と低いが、防御力とHPが多いので、アタッカーが少ないと手こずる。攻撃力は、高い訳では無いが、殴られるとかなり痛い。スノーゴーレムの経験値は、200と低レベルとしては、まずまずだ。


経験値についてだが、何人で倒しても一律取得となる。

6人で倒しても、ソロで倒しても、皆同じだけ貰えるのだ。レベル差による増減も無いので、気軽にパーティーが組める。

但し、攻撃しなければ経験値は得られない。だから、カスらせてでも、当てなければならない。

又、モンスターの適正レベルより5上回ると、経験値を取得出来ないのだ。


アイとピンキーはレベル1だ。危険な事はさせられない。そこで、あるパワーレベリングを思い出した。


カッタール王子が実践していた、石を投げてレベルを上げる。題して『石投げパワーレベリング。』だ。

まず、配下の兵士にモンスターを釣りに行かせる。倒してしまわないように、十分気を付けて弱らす。動きの鈍くなった所で、石を投げる。当たったら、兵士達に倒させる。

3Aなレベル上げ方法だ。

3Aとは、頭文字の安全の『あ』安心の『あ』安泰の『あ』の3つのAを差す。

つまり、安全安心安泰なのだ。

『伝説のギャンブラーカル自伝』に載っているやり方である。因みに、カッタール王子は遊び人で、女遊びしまくっていた。しかし、王様にレベル上げしないと追放と告知され、慌てて、レベルを上げた事で有名だ。

その後、遊び人からギャンブラーに転職し、才を開花させた伝説のギャンブラーである。僕の師匠とも言って良いだろう。


狩りのやり方は、僕が安全な地帯へ、スノーゴーレム釣ってくる。アイとピンキーに、雪玉を投げさせる。命中を確認し、退避させてから倒すという流れだ。


「モンスター釣ってきたぞ!」

「出かした!」

アイはスノーゴーレムに斬りかかる!

ザンザンザン!!

スノーゴーレムを倒した。

「うおい!」

「アレックス!流石だな!レベルも幾つか上がったぞ!」

「違ーう!レベルアップおめでとう!だけど、違ーう!」

「ありがとう!アレックス!でも、何が違うのだ?」

唖然とするピンキー、あっはっはと笑うアイ。握り締めた雪玉が、虚しく空を切る。

「ドンマイ!とりあえず頑張ろう。アイ!お前は、とりあえず待て!だ!」

「我は犬なのか!?ペットか!?」

「ピンキーが、雪玉当てるまで、だ!」

「ならば仕方あるまい!」

「次釣ってくるけど、いいか?」

「ああ、分かった。」


僕は、スノーゴーレムを引き連れて来る。

「ピンキーが当てるまで、待つんだぞ!」

「分かった!」

ザン!

アイは、スノーゴーレムを倒した。

「あ、うん、まぁ、アレックス!レベルアップしたぞ!」

「お前は、アホか!」

「我はアホではないぞ!アイだ!名前を間違えるとは侵害だぞ!」

僕はアイの覇王の剣を取り上げる。

「これは預かっておく!」

「剣が無ければ、どう戦えば良い!?」

「さっき雪玉投げろ言っただろうが!バカチンがぁ!!」

「ねぇ、僕帰っていい?」

「ピンキー!ちょっと待った。覇王の剣が強過ぎるんだ。でも、もう大丈夫だ。」

「アイ!お前は強くなった!だから、次はピンキーの番。我慢するんだ!」

「成る程、分かった!」

こいつの分かったは、とりあえずビール頼むレベルだろう。


次は大丈夫と、心に刻みスノーゴーレムを釣る。

「アイ!我慢だ!我慢だぞ!」

「分かった!」

アイは振りかぶる!そして、雪玉を投げた!

ズキューン!ドッゴーン!!

スノーゴーレムに風穴が空いた!アイは、スノーゴーレムを倒した。

「えへ!やっちゃった。てへ。」ペロッと舌を出す。

こいつ『てへペロ』出しやがった!


ピンキーは、無言で帰り仕度をしだす。


僕はアイを木に縛り付け、二人でスノーゴーレムを狩り続けた。


「アレックス!縄をほどくんだ!放置プレイだと!?これはこれで良いが、あ、でも、このままだとレベルが上がらないぞ?ああ!何だ?この高揚感は!!」


スノーゴーレムを30匹程狩って、その日は帰る事にした。

何か忘れているなぁ?何だっただろう?

ドドドドドドという音が響く。何やら叫び声もする。

あ!アイを縛り付けたまま、忘れて来た。

3メートルもある木を根っ子から引っこ抜き、追いかけてくる!

「はぁ!はぁ!こんなプレイ!初めてだ!はぁ!あああああああ!!!!!!!」


僕は逃げた。

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