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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
3章 絆
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転職しよう。46話

ここは、ロンダル王国の城下町。

僕達は、転職する為に、教会に来ていた。


少し遡る。


「アンさん、ありがとうございます!」

「勇者御一行に加えて貰えるのは、とても名誉だわ!」

「おい!勝手に決めるな!」

「じぁあ!ロンダル王国城下町に行きましょう!」

「だーかーらー、僕の話を聞け!」

「貴方に選択権は無いのよ。早く行ってらっしゃいな!ああ、家の息子が勇者御一行に加われるなんて!感無量だわ!!!」

そう、アンさんを勧誘しに来たのでは無く、ピンキーを迎えに来たのだ。彼に選択権は無い。


何だかかんだ、言ってるが、満更でも無さそうだ。道中、馬車に乗り込み話をする。

「僕の力が必要になった訳だな!」

「ん?違うけど?」

ガーン!と音が鳴るくらいの表情だ。

「まぁ、今から教会行くから解るって。」

「え?転職するの?アレックス。」

「ん?あー、レベル10なったしな。」

「ちょ!マジか?!お前割りと凄いんだな!」

「よく解らんが、特性付いた。」

「どの職業もレベル10なると、特性付くもんね。」

「そういや、あれからお前レベル上げたのかよ?」

「・・・・・。」

「その様子じゃあ、サボったな!」

「あの後、もの凄い怒られたんだぞ!パンツとズボンを汚したって!」

「ぷっ!あ、あれね。」

「アレックス!我も話に混ぜろ!訳が解らん!」

アイに、ゴールデンミミズ討伐の際、ピンキーを召還した事。そこで、尻を拭かなかった事を教えた。

「ピンキー!母上に教わらなかったのか?ウンコしたら、尻拭くと!」

アイは、腕を組みピンキーを哀れむ。

「し、知ってるよ!ウンコしてたら、いきなり呼び出されたんだ!川で洗おうと思ってたから、タオル無かったんだよ!」

「笑止!」

「アレックス!お前のせいで怒られたんだぞ!」

「はいはい、ごめん、ごめん。」

「僕の扱いが、雑になっているのは気のせいか?」

「そんな事無い。ピーナッツ喰うか?」

ピンキーは、文句を言いながらも、ピーナッツに手を伸ばした。

「ん?このピーナッツ!メチャクチャ旨いな!」

「ん?ああ、バターで炒めたんだ。」

「何だと!我に黙ってそのような旨そうなモノを!」

こいつ、食いしん坊キャラだったか?

袋をアイに向けると、パァっと顔が綻ぶ。

「ふが、モグモグ、こんな、モグモグ、旨い、はむ!のが、モグモグ、この世に、はむ!はむ!あったとは!」

食べるか、話すかどっちかにしろ!

「旅のお供は、バターで炒めたピーナッツか、燻製肉と相場は決まっているのだ。」

「初めて聞くのだが。」

「同じく。」

「普通は、干した肉か、胡桃の実だな。」

「アレックスは、常識がズレているぞ。」

「お母さんは、干し葡萄と、干し柿を冒険者時代持参したってさ。」

「乾物系が基本だな!」

「お前らには、もうピーナッツも、燻製肉もやらん!」

「「!?」」

「待て!それとこれとは話が違う!」

「そうだ!どちらも必要な食料だ!」

「城下町に行けば、食料調達出来るだろ!もう絶対にやらん!!」

アイは涙目だ。ピンキーは、失敗したと俯いている。


今日は、風がとても気持ちいい。秋風が僕達を優しく撫でた。


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