仲間を作ろう。42話
僕は、酒場でやけ酒を飲んでいた。
「マスター!御代わり!」
「大丈夫なのか?もう11杯目だぞ?」
「平気だ。もう一杯くれ!」
「あいよ。」
一気にビールを煽る。あれ?ビールじゃないぞ?
グレープフルーツのジュースだった。果汁100%で、少し冷やされている。
「マスター?」
「それはオレからの奢りだ。飲み終わったら帰れ。」
「ありがとう。」
僕はマスターに、聞こえるか分からないくらいの音量で、そう答えた。
その少し前の出来事だ。
アホが目を覚ます。頭を抱え、片目を瞑っている。
僕の方を見て、負けたら事を悟ったようだ。
「我は負けたのか。」
「ん?そうだな。」
いくらアホでも、遊び人に負ければ悔しいだろう。勇者だし、プライドもさぞ高そうだ。
「では、我は仲間になろう!」
え?決闘して、仲間にならないと約束したぞ?
「おい!約束しただろ!」
「ああ、我の仲間にならないと。」
「じゃあ、今の話は矛盾してるぞ。」
「だから、アレックス!お前の仲間になる、と。」
ああ、もう解らないよ。こいつは超ど級のアホなのだろうな。酔ってるし、頭も回らん。特技使うか。
特技 調べる発動!
「アホが仲間になる理由を教えてくれ。」
『回答を拒否します。しかし、可哀想なのでヒント、解釈の違い。以上。』
アホの仲間になれ、が要望だったな。
僕の仲間になる。が、今回言われたのか。
アホリーダーのパーティーには加えないけど、アレックスリーダーのパーティーに加わると言う事かよ。
パーティー組んだら、一緒じゃねーか!これは陰謀だ!絶対の絶対に断る!!
「おい!」「ちょっと待って下さい!」
発言を中断される。
「これはお願いではありません。」
「どういう事、だ?」
「ギア王の命です!」
僕は、思いっきり机にオデコを叩きつけた。
何か違和感あったんだよな。名前知ってる所辺りで。




