お金を稼ごう。35話
「非常識だろうが!お前は!!」
ピンキーの叫び声が響く。その場に立ち上がる。
「僕が死んだら、お前は間違い無く死ぬな。」
慌てて、ズボンを引き上げる。ウンコして、尻拭かないんかい!
ガキーン!ガキーン!僕は、ゴールデンミミズの攻撃を盾で防ぐ。隙を見て、切りかかる!が、やはりダメージは通らない。
「ピンキー何とかしろ!」
「無理だよ!」
「じゃあ鋼の鎧貸してやるから、何とかしろ!」
「今脱いだら死ぬよ?ねえ!分かって言ってる?」
僕の口から、血が滴る。それを見たピンキーは、息を飲む。
「おい!血が一杯出ているじゃないか?大丈夫なのか?」
「そんな事言う暇があったら、何とかしろ!眠らせられないのか!?」
「分かった。やってみよう。」
ピンキーは歌いだした。
「へい!yo!お前!寝る!俺寝ない!yo!yo!yo!yo!」
何でラップなんだ!ダボがぁ!!
ゴールデンミミズが、大きく振りかぶる!
あ、もう、ダメ?だ?
ズドーン!ゴールデンミミズは寝た。
「マジかよ!?」
薬草を噛みしめ、ピンキーに指示を出す。
食べたからと言って、治る訳では無い。血が止まる程度だ。魔法も傷を癒す事は出来ても、無くなった手足は戻せない。万能では無いのだ。
「これでいいの?」
ピンキーは確認してくる。確認は大事だ。
「おう。火を点火してくれ。」
「了解!」
特別な麻痺毒草に火が灯る。ゴールデンミミズは、煙で覆われた。やがて、目を覚まして起き上がるが、その状態で固まる。麻痺が効いたのだ。ゴールデンミミズの口より、少し上に毒状態のシグナルが、発生しているのが分かる。
「どう?効いてる?」
「ああ、よくやってくれた。」
照れ隠しなのか、ほら、僕でもやれるだろ?とかぼやいている。
「ギャアアアア!!!!」
ドーン!!地面が、少し揺れる。
ゴールデンミミズを、倒した!!毒状態でだけどね。
暫く放置しておくと、金の棒になる。縮むのか。
さっき倒したのを含めると、2本。50万円の収入か!僕は、ホクホクな顔をしていた。
「アレックス!アレックス!聞いてくれよ!」
煩い奴だな!僕は舌打ちをする。
「レベル5になったんだ!へへーん!」
右手の人差し指を立て、鼻下を擦る。
僕は唖然としていた。お前!吟遊詩人は戦士の1/3の経験値で、レベルが上がるんだぞ!こいつ!何今まで、サボってたんだよ!
人の事を言えない奴が、そこには居た。




