生命の危機を回避しよう。31話
ここは、冒険者ギルドの別室。
僕は椅子に縛りつけられていた。目の前には、例の受付嬢がいる。机を人差し指で、トントン叩き蔑んだ目で、僕を見る。
「で?何してたの?」
「えーと、ラビット狩?」
受付嬢の指先が止まる。下を向き、肩がプルプル震える。多分怒りを放出する前触れ、だ。
「んな訳あるかー!!この童貞!チン○ス!皮かむ○の!ど糞野○が!」
翻訳出来ねぇ。これR15だぞ?
「おい!」
「はい!!」
「本当の事言えよ?チン○引き抜くぞ?」
頭から、血の気がスーっと無くなるのが分かる。
何故か股間を隠そうとしてしまうのは、男の性か。因みに、両の手は、後ろにくくり付けられているので、隠すのは無理だ。
「受付嬢に誓って言います!ラビット狩をしておりました!レベル上げたかったからです!」
はーん?で?と言った顔をする。
「なら、何故ああなった?」
「解りません!」
「ドタマカチ割って、脳ミソチューチューモンスターにされたいか?んええ!?」
ひぃ!こ、殺される!額から、油汗が大量に流れる。
「チューチューされたくありません!」
「じゃあ、納得出来る説明してね?」ニッコリと微笑む。目は-196℃くらい冷たそうだ。
「遊び人の職業があります!」
「で?一歩でも、言葉選び間違えてみろよ?どうなるか想像してみ?」
ガクガクプルプル僕は、恐怖でおののいた。
「特技に、仲間を呼ぶをあの時、発動させました!」
受付嬢は、顎をしゃくる。
「空から、大魔神が現れて、大岩を一撃で真っ二つにしました!」
「ふーん、そんな事あったの?で?」
え?説明しましたよ?何がダメだった?頭をフル回転させる。
「私に言う事あるんじゃないの?」
口元を吊り上げる。両の隙間から、吐息が溢れ出す。
間違ったら、殺される。
小声で、調べる発動。
「受付嬢の問は何か?」
『この間、逃げた事。以上。』
眉毛に溜まった汗が、目に入る。顎からポタポタと流れ落ちる。
「申し訳ございませんでした!」
僕は、頭を下げられるだけ、下げた!
受付嬢の眉毛が、ピクリと動く。
「何を?」
僕は必死に叫ぶ!
「この間、ギルドで罵倒した事!逃げた事です!」
「・・・・正解。」
はぁ、はぁ、はぁ。安堵する。
「でもね?謝るくらいじゃあ許されると思って?」
心臓を握られている気分だ。
「いえ!滅相もございません!」
「誠意、を見せてくれるかしら?」
「!!喜んで!」
受付嬢は、ご満悦のようだった。
「ちょっといいですか?」
「ん?何?」
「誠意とは、プレゼント?で間違い無いでしょうか?」
「!?」
両の目を、カッと開いて、その後、仏のような表情で言った。
「私ね?ネックレスがいいな?」
僕は漢泣きした。




