レベルを上げよう。30話
僕は唖然としていた。ウォーム岩場の象徴、2キロメートルもある大岩が、真っ二つになっていた!
「おい!こりゃあヤバい事になったぞ!」
僕は慌てた。ヤバい!ヤバい!ヤバい!誰かいたら、即死だ!どうしよう?あー、もう!なにがなんでも使える特技無いか?そういや、調べるを覚えたのを思い出す。
特技 調べる発動!
「誰かいませんか?!」
心の中で、声が響く。
『ラビット164匹人1名、以上。』
特技 調べる発動!
「倒した数は?」
『ラビット25匹のみ、以上。』
人には危害が無くて、本当に良かった!
人気の狩場なのに、人が居なかったのは不思議だな?
特技 調べる発動!
「人が居なかった原因は?」
『大魔神を見て、逃げ出した模様。以上。』
「被害が無くて、本当に良かった!」
僕の背後から、声が聞こえる。
「なー、にー、がー、よー、かー、っー、たー、ってぇ?」
後ろを振り向くと、何と!そこには受付嬢が!
ひぃ!こ、殺される!た、助けて!
特技 逃げる発動!
「トンズラ!」
はぐれキングラビットをも超えるスピードで逃げ出した!
が、回り込まれる!
何故た?!何故逃げ切れない!!
「そー、れー、はー、ねー?」
ゴクリと唾を飲む!
「ちゃーんと、特技 ロックオンを使ったからだよ?」
首根っこを捕まれ、下を向いていた受付嬢が、キィィっと言う音を立てながら、こっちを振り向く。ニヤリっと、口元がつり上がる。
「ぎゃああああああ!!!!!!!」
この日以降、アレックスを見た者は居なかった。




