僕の職業は勇者ではありません。2話
この世界では、成人の定義は15歳となっている。
理由は、神の加護が降るからだ。
教会に行き、シスターに神の加護を与えて貰う。その時に、職業が確定する。
それまでは例えば、親が戦士だと戦士の息子になる。
僕は、勇者アランの子供では無いから、勇者の息子とはならない。僕の場合、
『橋の下で捨てられ、拾われた子』となる。
職業はその時に選ぶ事が出来る。
生まれてきてこれまで、何をやっていたか?が特に重要なのだ。通常、親の手伝いをするので、親の職業を選ぶ事が出来る。生産職なら農業、商いなら商人、兵士なら戦士。農業、商人、戦士の中から選べとそんな感じだろう。
ちなみに僕は、遊び人一択だった。
育ての親アランからの教えは無かった。
魔王討伐後、女遊びしまくるのが目的で、魔王を討ち取ったのに、子供が作れない呪いを受けて、息子が再起不能となる。あ、息子は僕の事では無いから、脳内変換して欲しい。
ショックのあまり、死ぬまで立ち直れなかったので、彼を責めるのは酷な話と言えよう。
何の不十分無い生活だった。
魔王討伐の報酬、それまでの備蓄等で稼ぐ必要が無かった。周りの事も、執事やメイド達により、何もしなくて良い。これがダメだったようだ。
つまり何不十分無い生活を送ると、成人した時に、遊び人しか職業を選択出来なくなる。
もしかすると、王様も職業は遊び人だったりして・・・。
と、考え事をしていたら、王様は僕の方を何故か睨んだ様な気がしたが、気にしないでおこう。




