お泊まりしよう。27話
アレに包帯を巻いたのは、多分人類初だろう。
アンさんに、巻いて貰った時は凄く興奮した。ズキ!っという痛みで、痛いやら気持ちイイやら、もう訳わかんね。
アンさんとは、僧侶服にコスプレしていた、ピンキーのお母さんの事だ。
「アレックス君!私はお母さん、じゃなく、アンて名前があるのよ!そう呼んで頂戴!」
だそうだ。
「おか、アンさんの職業は僧侶なんですか?」
「おかて何?」
ニッコリと微笑むが、目は笑っていない。怖いよ。
「そうよ。僧侶レベル21よ。」
思った以上にレベル高いな。ふと、思った。そういやピンキーは何の職業なんだ?
「おい!ピンキー!お前の職業何だ?」
嫌な顔をして、僕の方を睨む。
「アレックスには関係無いだろ?」
「まぁ、そうだな。言いたくなけりゃいい。」
「そんな言い方しなくても、いいだろ?吟遊詩人。」
「へー、不人気ランキング2の吟遊詩人かぁ。」
「そーゆー、アレックスこそ職業何だよ?!」
「僕は、遊び人。」
「ぷぷぷぷ!!無いわ!史上最悪最低な職業じゃないか!あははは!!!」
僕は怒りに震えていた!だが、これしきの事で、言い返してはダメだろ。大人の対応ってヤツを見せてやるかな!
「でも、クィーン大アリアント倒したぞ。」
「あんなモン、タネ知ってたら、僕でも倒せるよ!」
「じゃ、鋼の鎧貸してやるから、今すぐ倒してこい。」
「ぎ、吟遊詩人は、鋼の鎧装備出来ないんだよ!」
「じゃあ、鉄の鎧でいいから、行ってこい。」
「鉄の鎧じゃあ、噛み砕かれちゃうじゃないか!」
「じゃあ、お前じゃ倒せないな。」
「いや!僕でも、倒せるね!」
おい、ループしてるだろうが。お前じゃ無理なんだよ。
そこで、アンさんが言う。
「ピンキー?即死じゃなかったら、ハイヒールで治せるのよ。お母さんがお供してあげようか?」
「無理無理無理!ご、こめんなさい。」
ピンキーは涙目で、そう言った。
冗談は、ほどほどにして、朝食を食べ終えた後、大アリアントの巣を解体した。
卵がうじゃうじゃあった、うえー、気持ち悪い!ハンマーで、1つ1つ壊していくと、心の中でレベルアップの声が響く。
アレックスはレベルが上がった!レベル4になった!特技 叫ぶ を覚えた!
使えそうに無い特技ばかり覚えるのね。




