191話 エピローグ1
僕はとんでも無い事をした。
仲間を傷付けたのだ。意識は無かったとはいえ、そう簡単には許される事では無い。魔王へと覚醒してしまったの原因なので、今後は封印される事も受け入れる必要がある。
「ごめんなさい。殺す所でした」
僕は土下座した。
アイ、ピンキー、京子、そしてユリさん。皆泣いていたのだ。でも、それをグッと堪え、飲み込んで僕を許すと言ってくれる。
「慣れない事をするな!
アレックスは、堂々としてればいいんだよ!」
「すまない」
僕は涙を流した。
ピンキーが抱き付き、そして、アイも抱き付いてくる。京子も、そして、ユリさんもだ。皆目を腫らして泣いたのだった。
暫くして、魔王をどうするか話し合う。
「アレックスさん、魔王は殺すんですか?」
「うーん。他にも方法があるハズ。ちょっと待ってて」
特技 調べる発動!
「どうやったら、脱出出来る?」
『ボスを殺すか、参ったと言わせる。以上』
成る程。殺す以外にも、参ったと言わせればいいのか。
「魔王に参ったと言わせればいいみたいだ」
「竜子さんを連れて来ますね!」
「ああ。頼みます!」
ユリさが竜子を連れて来た。ボロボロでもう無惨な状態である。辛うじてピンキーのハイヒールのお陰で、命を繋いだと言っていい。さて、どうしたモノか。
「おい魔王。参ったしてくれ」
「何故妾が参ったしなければならん!」
「僕達に負けただろ!死ぬよりはいいと思うが?」
「殺せばよかろう!さっさとせい!」
「ニーナさんは、それでいいのですか?」
竜子はニーナと呼ばれ、ハッとする。
「妾が行った残虐非道の数々が、許されると思うか?」
「そうだな。でも、死んで償うのが、罪ほろぼしでは無い。生きて、そして、その人達の人生を背負うんだ。責任を転換するなよ」
「妾に生きろと!?生き地獄が待っているというのにか?爪を剥がされ、拷問し、犯されるに決まっておる!」
「そんな事は、僕がさせない!」
「たわけ者が!口では誰でも言えるだろう!」
「半分背負う。それでも足りないか?」
「な、何だ、と?」
「僕も牢屋に入ろう。そして、鞭で撃たれる。一緒だ」
「赤の他人が、何故そこまでする必要がある!?」
「冷たい事言うなよ。妹よ。兄は寂しいぞ?分かるんだ。何となくだけど、ニーナが双子の妹だって事を」
「う、う、うわああああ!お兄ちゃん!辛かったよぉ!お兄ちゃ~ん!うぐっ!うぐううう!!!」
僕はニーナを抱いて、頭を撫でた。そうして、敗けを認めさせる。
「敗けを認めてくれるか?」
「ぐす!ん……うん。妾の敗けじゃ。降参じゃ」
すると、全員が光に包まれ、外に出る事が出来た。




