185話 隠し階段
「ここは外だよね?」
「そうだな。ここならキメーラの翼が使えるぞ」
「あら!それは助かりますわ!」
最後のダンジョンが、魔王の住む魔王城だ!
BFレベル無制限のダンジョンである。適正レベルは70と高く、出てくるモンスターも強い。
魔王城は迷路になっているが、マップがあるので、迷う心配はないだろう。アイには気を付けないと、酷い目に会うからな!心に刻むのだ。
変なボタン押したり、違う場所へ行ったり、モンスターに絡んだりと、気を使う事だらけで、溜め息の1つも出る。
「魔王を討伐しても、ここに出てくるだけなので、ミーシャさん達は残って貰えますか?」
「え!?でも、モンスターが出てくるんじゃ?」
「魔王城は迷路になってますが、モンスターに出くわさないルートがあるんですよ」
「何ですって!?マップには載ってませんよ?」
「ここです!ここを押すと、階段が出現するんですよ」
ポチ!と押すと、ゴゴゴゴゴゴと地響きが発生する!地面が開き、砂埃を撒き散らす!すると、何と!隠し階段があるではないか!!
と、まぁ、茶番劇はここまでにしておこう。勿論、調べるを使ったからだ。
特技 調べる発動!
「モンスターに出くわさず、魔王と対峙出来る方法は?」
『入り口の隠しスイッチを押す。以上』
皆で行ってもいいのだが、魔王を倒さないと戻れない。最悪、僕達が全滅する恐れもあるので、安全策として残って貰うのだ。
キメーラの翼があるし、戻る方法はある。安心はカネを出してでも買うのが、僕のポリシーだからね。
「ミーシャさん!行ってくる!」
「お気をつけて!ピンキー様!必ずや!討伐されると信じておりますわ!あああ!ピンキー様!!!!」
泣き崩れるミーシャさんの肩を、じぃが押さえる。
キスの1つでもしてやれよ?と思うかもしれないが、これはジンクスなのだ。キスしたら、最後のキスとなる。死の別れは困るので、キスはしないで階段を降りて行った。
中は暗闇で覆われている。魔道具の松明を使い、照らすと人が2人通れる幅と高さだった。歩く事4時間、ようやく終着点となる。
アイに、「まだか!」を121回言われて、うんざりするのを抑えていたが、もう言われずに済むのだ。階段を登ると、そこにはボス部屋前の空洞の安全地帯となっている。お馴染みの場所だった。
セーフティポイントなので、ここで自己強化して、転移紋章を踏めばいい。時間をかけて、ゆっくりとだ。作戦の説明をしっかりとして、安全マージンを増やしておくのも忘れない。
「さぁ、最後の決戦だ!」




