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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
最終章 最終決戦
186/195

184話 ぞんざいに扱われてるで御座る!

「デカイな!」

「そうですね!」


ドラゴンアッシュ、NMだ。大きさは10メートル級の巨大ドラゴン。金色に輝く金ぴかのドラゴンだ。これが金だったら?そう思ったが、そんな相手倒せる訳無いので、そうじゃなくて良かったと思う。肉は不味そうだ。だって、金色の肉なんて食べたく無い。


気が付いたら、強化が終わっていた。いかんいかん。戦闘に集中しなくては!僕は袋から石を取り出した。


「ファーストアタックは、ピンキーで!ヘイト稼いで!他のメンバーは離れて待機!」

「しゃあ!この成金ドラゴン!!」


挑発が決まり、ドラゴンアッシュはピンキーに怒りを向けた!ドラゴンアッシュが息を大きく吸い、咆哮を吐き出す!


「グウオオオオオオオ!!!!!」

「何て威力だよ!?」


ピンキーは、盾でガードしながら、咆哮に耐える。足を踏ん張り、その場に止まるのだ!少しでも、気を抜けば、後方へ吹き飛ばされかねない。長い咆哮が終わり、僕達は身動きが取れる様になった。


さぁ、ドラゴン退治しますかね!


ドラゴンアッシュは、翼を広げた!

チャンスだ!翼を狙い撃つ!僕は石を!サボタンとユリさんは針を!飛び立つ前に、翼をボロボロにしてやるのだ!


「な、何だと!?無傷!?」


が、翼にはダメージが与えられなかった!よく目を凝らすと、体全体には風を帯びている!僕は勘違いをしていたようだ!ドラゴンアッシュでは無い!


「アレックス!どうするんだ!?」

「とりあえず、回避専念!!あのドラゴンはドラゴンアッシュじゃない!!」

「な、何だと!?」

「エアリルドラゴンだ!!」


エアリルドラゴン。適正レベル70のHNMだ!

ドラゴンアッシュと同じ金色だが、風を纏う事が出来る。

こちらの方がレベルは上だが、油断は出来ない!何故なら、体に風を纏っているからだ!そのせいで、針は避けられ、石はダメージを与える前に、地面に転がってしまった。


「おい!飛ぶぞ!どうするんだ!?」

「アイ!僕と雷撃を!」

「こんな離れて、雷撃等当たるか!!」


上空高く舞う。エアリルドラゴンが。

BFなので、空に制限は無いようだ。もし逃げられたら、どうするんだろう?いかん!そんなムダな事を考えてる余裕は無い!


「来るぞ!」

「ピンキー!避けろ!」

「くっ!たーー!!」


紙一重で、ピンキーは地面を転がる!

再び上空を旋回し、エアリルドラゴンは舞うのだ。ん?あんなに速度を出せば、風を纏っても意味は無いよな。


僕は石を投げる!それも連続で、だ!


「とりゃ!とりゃ!とりゃ!とりゃ!とりゃ!とりゃ!」

「ギィイイイイイイ!!!!!」


石をぶつけられ、翼を広げて、空中でブレーキをかける!ホバーリングをして、獲物を見定めていた!勿論、僕をロックオンする!足爪で引き裂こうと、飛んで来るのだ!


「雷撃!!」

「グギィイイイイイイ!!!!」


ズバババーン!!と、命中する!

エアリルドラゴンが一時的に動きを止めた!電気で痺れているのだろう。でも、効果は薄い!風が電気を散らしたのだ!


「今だ!サボタン!ユリさん!」


纏っていた風が消える。チャンスとばかりに、針を翼へ叩き込む!翼に針が突き刺さり、石が翼を穿つ!


「グウオオオオオオオ!!!!」


僕とアイは吹き飛ばされる!咆哮をまともに食らい、踏ん張る事が出来なかったからだ!

翼を見る。まだまだダメージを与えなければ、飛ぶ事を封じられない!再び風を纏っているし、空中では厄介だ。


「巨大化!!」


ズンズンズンズン!とピンキーが大きくなる!3倍の大きさになった!ナイトの特技、巨大化。大ききが3倍になる。ただそれだけだ。強さは変わらない。


しかし、大きくなれば、守れる広さも大きくなる!

足爪で引っ掻かれる間際で、ピンキーに助けられた!


「助かったぞ!」

「アレックス!雷撃を!」

「ピンキー痛いぞ?」

「長くは持たないよ!早く!」

「了解!痺れろ!雷撃!!!」


ズバババーン!!


「ギィイイイイイイ!!!!」


ピンキーとエアリルドラゴンは、組み合った形で痺れている。風が無くなり、この隙に翼へとダメージを蓄積させるのだ!

翼をもぎ取ろうと、ピンキーが奮闘している!


「アイ!追加の雷撃いけるか!?」

「我に任せろ!雷撃!!!」


ズバババーン!!


「グギィイイイイイイ!!!!!!」


エアリルドラゴンは、呻き声を上げながら、再び痺れる!ここで、何としても翼を破壊しておきたい!飛ばれたら手に終えないからだ!


ドンドン石を投げる!

ユリさんとサボタンにも針を撃って貰うのだ!


ズシャッ!スパーン!!


「グオオオオオオオオ!!!!ギィイイイイイイ!!!」

「アレックス殿!やったで御座る!」


京子がエアリルドラゴンの尻尾を切断したのだ!人間の胴体くらいの大きさはある!これで、厄介な尻尾アタックを封じれた!残るは、翼のみ!


「どりゃあああ!!!はあ!!!!!!」


ブッシュー!!!!!!!!ブシャアアアア!!!


剣を無理矢理、翼の根元へ押し込み、片方の翼をもぎ取る!

凄まじい程の血が地を流れた!!


「ピンキーよくやった!」

「まだ翼を攻撃します?」

「いや!もぎ取った翼側へ、攻撃をシフトして!」


片方だけの翼では、飛ぶ事は出来ない。これで、エアリルドラゴンの殆どの攻撃手段を封じた!風を纏うも、こんな状態では使えまい。


特技発動!モノマネ!


「ピンキー!君に決めた!!」


僕はモノマネを使った!すると、体が大きくなっていく!そうピンキーの巨大化をマネしたのだ!大きくなった僕は、剣を振る!そして構えるのだ!


「我が剣に纏えし!雷撃よ!力を与えん!」


ピンキーは盾で、エアリルドラゴンをシールドアタックする!距離が開くのを待ち、僕は剣を振り抜いた!


「雷剣スラッシュ!!」


シュン!!

ブンブン!ブン!カチャ。


「お前はもう、死んでいる!」

「グオ?ギィイイイイイイ!!!!!」


エアリルドラゴンは、真っ二つになって、ズレていった!

ズッドドドドドドンンンンンンン!!!と音を立て、崩れていく。素材をどうするか考えないといけないな。


「ミーシャさん達が遭遇しなくて、本当によかったよ」

「レベル70のパーティーでは、倒すのは難しいですからね」

「連続でHNMは沸かないから、一安心だよ」

「で、このエアリルドラゴンはどうします?」

「焼いて食べる!BF内では、空気の心配が無いから、盛大にやるぞ!今夜はドラゴン肉パーティーだ!」

「「おー!!!」」


そして、BF内で1夜を明かした。


次の日


「もう!本当に心配したんですからね!!!!!」

「すいませんでした」


目を真っ赤にして、腫れ上がったミーシャさんに怒鳴られていた。そう、BF内は退出しなければ、次の人は入れない。僕達が全滅したと勘違いされていたのだ。

時間切れによる強制退去されるのだが、倒して全滅寸前。誰かが生き残っていたら、今回のケースとなるみたい。


「ほっほ!勘違いで済んで良かったではありませんか!お嬢様!大怪我が無かったと、思えば軽いですぞ?」

「じぃはもう!でも、ピンキー様が生きていて下さって、安心しましたわ。ああ、ピンキー様!」


熱い抱擁が、ピンキーとミーシャさんで行われた。


「我も!我も!」

「私も!私も!」

「拙者は!拙者は!

無視で御座るか!扱いが、日に日に雑になるで御座るよ!!」


こうして、三人に口付けを交わし、僕達は最後の目的地へとたどり着いたのだ。

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