181話 トラブルメーカー
中階層。
そこには、格段に強くなったモンスターが登場する。
レベル50のモンスターがうようよだ!でも、僕達のレベルは75なので、絡んでくるモンスターはいない。
レベル差が6以上離れると、モンスターは例えアクティブモンスターでも、襲ってこないのだ。
「アレックス!いっぱい来た!」
「アイ!ちょっかい出すな!リンクしただろ!」
戦闘となる。
やはりトラブルメーカーのアイを連れて来たのは、間違いだったのだろうか?
「ふう!やっと倒せた!」
「ドラゴンですねぇ」
ドラゴンラッシュと呼ばれるだけあって、ドラゴンが大量に沸いている。リンクしてドラゴンを倒したので、ドラゴンの肉を料理しよう。今日はドラゴン肉パーティーだ!とはならない。
ドラゴンの肉は、あまり美味しくないのだ。
何故なら、肉食だからである。肉を食べると、スジや筋肉が固くなり、お世辞にも美味しいとは言えないのだ。雑食だと、更に肉が臭くなる。
魚で例えるならば、ブラックバスが有名だ。あれは超雑食で、何でも食べる。なので、とんでもなく肉が臭くて食べられたモンでは無いのだ!
甘酢餡掛けで、天ぷらにしても、この臭味を抑える事等出来やしない!ワキガのキツイ匂いに、ジャスミンの葉を擦りつけるような事である!匂いが相乗効果を生み出し、更なる高見の禍々しい匂いへと進化を果す!
「やっぱり固いね」
「ドラゴンは子供が柔らかくて旨いんだ」
「むぐぐぐぐ!ぶち!」
「アイ!肉汁飛ばすな!」
「あら!ピンキー様!お口に!」
ミーシャさんは、そっとハンカチでピンキーの口元を拭う。それを見ていたら、ユリさんが僕の口元を拭うのだ。僕の口元は汚してませんからね?
ダンジョンの中では、火を使わない。いや、使えないが正しい。空気中の酸素が無くなるからだ。なので、調理は、魔道具を使う。仕組みは分からないが、肉を置けば焼ける。勿論、魔力を必要とはするけどね。
「ドラゴンって、緑色なんですね!」
「場所によっても、色々らしいよ」
「ユリ様。火山ですと、赤色。海岸ですと、青色ですわ」
「よく知ってますね!」
「当然ですわ!」
このドラゴンラッシュのダンジョンは、全部の種類のドラゴンが登場する。個体により、大きさでレベルが違うようだ。奥に行けば行く程、大きくなるのだろうか?10メートル級のドラゴンとか対峙しないとならないなら、それはとても困るなと思う。
ドラゴンの肉が不味かったので、不用意に絡む事が無くなった。アイは大人しくついてくる。何もやらかしてくれなけれぱ良いけど。心配は本当に絶えないよ。




