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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
10章 奇跡の価値は?
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169話 ミューズ興の思い

朝起きた時には、ユリさんは居なかった。

女性の朝は早い。身支度をしなくてはいけないからだ。アイと京子は別の部屋で寝ていたので、ここには居ない。飲み潰れて、ダウンしていたので、別々となったのだ。


「あ、アレックス殿!い、い、いつの間に、影分身をマスターしてで御座るか!?拙者にも教えてもげー!」


酔っぱらった京子は、とても面白かったがな。


「さて、どうしよう?」


コンコン!


『アレックス様!宜しいでしょうか?』

「ん?ああ、どうぞ」


ガチャリ!

「失礼します。朝食のご用意が出来ましたので、ここにお持ちしましょうか?」

「いやいや!皆と食べるから!何処に行けばいい?」

「畏まりました!では、こちらへ」


メイドに連れられ、食堂へと到着する。既に、皆食べていた。僕は挨拶をして、椅子へ座る。


「すいません。ヨーグルトをお願いします」

「コーンフレークはご一緒に如何ですか?」

「あ、お願いします」


アイは、相変わらず朝から肉を食べていた。ガッツリ系

ユリさんは、ベーコンエッグを食べていた。軽い系

京子は、ご飯と味噌汁を食べていた。和食系

サボタンは、野菜ジュースを飲んでいた。ベジタリアン系

ピンキーは、パンとご飯と味噌汁を食べていた。???系


僕は、コーンフレークとヨーグルトで、欧米系だ。ピンキーは、主食は、パンで、副食がご飯、なのか、主食がご飯で、副食が、パンなのか不明だ。

ご飯を食べて、パンをかじる。多分後者だろう。


「炭水化物に炭水化物かよ。合うのか?」

「意外と旨い!バターの塩気とカリカリ食感が、ご飯に合うんだ。アレックスもどう?」

「いや、昨日飲み過ぎたんだ。遠慮しておく」


ピンキーの隣に座っているミーシャさんは、とても機嫌が良い。それはそれは、貴族達に自慢出来たからだろう。僕はとても疲れたよ。ピンキー。もう目を閉じてもいいかい?


「あ、すいません。

アレックスさんに珈琲をお願いします!」


ユリさんが僕の為に、珈琲を頼んでくれた。僕はユリさんに笑顔で会釈する。ユリさんは、恥ずかしいのか、フォークを空振りしていた。可愛いなぁ。


「ミーシャさん。次の狩場を決めるまで、滞在しても良いですか?その方が都合が良いと思います」

「そうですわ、ね。

では、じぃに準備して貰いますわ!」

「ほっほ!では、私めがご用意致しましょう!」


僕は、スプーンでコーンフレークを掬い、口に運んだ。旨い。二日酔いには、とても優しい味わいだ。ゆっくりと噛み締め、僕は胃袋に詰めていく。目覚めの珈琲を、口に含み、ゆっくりと味わった。


「うわぁお!この珈琲!何だよ!旨い!旨過ぎる!」

「あら?分かりますの?」

「これは、水だし珈琲だ!すっごい時間と手間が掛かるんだよ。1日以上時間が必要で、特殊な技術がいるんだ」

「そんなに珈琲お好きなんですか?」

「アレックスは、珈琲だけは拘るんだよ」

「ねぇ、ミーシャさん。この珈琲、出発する時、水袋に入れてくれない?」

「仕方ありませんわね!アリス!そうして差し上げなさい!頼みましたわよ!」

「お嬢様!確かに承りました!」


メイドは、片膝を付き、手を胸に当てた。


「あ、そうそう。アレックス様。

お父様が、お呼びですわよ。」

「アルフォート興が?

うん。朝食が終わったらでいいかな?」

「構いませんわ。ねぇ、アリス?」

「その様にお伝え致します!」


僕はタップリ珈琲を楽しんでから、アルフォート興の元へ訪れた。部屋に直接入る。


「おお!すまないな!アレックス様!」

「いえいえ、暫くお世話になります。

宜しいお願いします!」

「ああ!それは光栄だな!構わないよ」

「で、ご用件は?」

「うむ。ちと困った事になってな」


アルフォート興は、話を渋る。言いにくい事なのだろうか?


「お父様!もう話しても宜しくて!」

「うむ。そうだな。この近くの崖道に、山賊がアジトを作っているようなのだよ。ミューズ興を知っているかな?」

「ああ、一番最初に話していた人ですね」

「そのミューズ興の娘と息子が捕まってしまってな。我々だけでは、とても太刀打ち出来んのだよ」

「有り体に言えば、僕達に手伝って欲しい、と?」

「うむ。山賊達のレベルが75なのだよ。こちらの兵士では、とても太刀打ち出来ん」

「僕達でも、厳しいんでは?レベル70ですよ?」

「レベル70以上の兵士が居ないのだよ。お恥ずかしい話だ。最前線に立って貰う事になるだろう。なあに、数では此方が上だ。負ける事にはならない」

「人質はどうするんですか?」

「それなのだよ。山賊達と対峙している間に、殺されてしまう可能性もある。だが、そこは覚悟の上だ」


アルフォート興は目を閉じる。ミューズ興の事を考えているのだろうか?


「あの、アルフォート興。僕に良いアイデアが」

「ん!?何かあるのか!?」

「ごにょごにょごにょごにょごにょごにょごにょ!」

「!?」


僕はニッコリ微笑んだ。


「それが出来るなら、是非やってはくれまいか?」

「お任せ下さい!」


こうして、ミューズ興の娘、息子、奪還作戦が決行されるのであった!

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