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ファンタジー クエスト  作者: ハロ
10章 奇跡の価値は?
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168話 招待状

「うお!何て大きな建物だ!城並みだぞ!」

「まさかここまでだとは、思っていませんでした。私達もこれに負けないくらいにしませんとね!」

「アレックス!我もこれくらいの、

大きさの建物に住みたいぞ!」

「拙者、道場が欲しいで御座る」

「キュピ!キュピキュピ?キュピキュピ!キュピ?」

(弟子を300人程連れて来てもいい?それくらい収まるといいなぁ。修行場所に滝も頼めるかな?)


いつになく饒舌だなぁ。サボタン。そして、弟子がもう300人いる事に驚くよ!1メートルから2メートルの間なら、自由自在に大きさを変えれるんだよな。近接戦闘も遠距離攻撃もこなせる万能なアタッカーに育っている。レベルも既に99と強さは、僕達よりも凌いでいるのだ。ステータス事態は、同等くらいなんだけど、レベル補正で負けるだろう。タイマンを挑む事はしたくないな。


「でも、ピンキーって、思いっきり逆玉の輿だよな」

「そうですね。相手が大貴族でしたから」

「我も貴族になりたいぞ!」

「貴族になると、面倒事が増えて、何処にも行けなくなるぞ?お茶会とか、パーティーとか、見栄の張り合いだからな」

「そ、そ、そういうのは、アレックスに任せる!」


いやいや、そういうのは、女性が見栄を張りたいんだよ!僕がしゃしゃり出てどうする。宝石やら、ドレスを着たアイをイメージすると、ププッと笑ってしまう。


「招待されているんだ。中に入ろう」


架け橋を渡り、門の入り口へと向かった。兵士が見張りと、受付けを担当しているようで、声をかける。


「招待されたアレックスです。これが招待状です」

「ようこそおいでくださいました!ご確認しますね!………間違い有りません。では、門を開きますので、少々お待ち下さい!」


兵士は裏手に回り、操作する。

ギギギギギギギ、ガチャリ!


「どうぞ!お通り下さい!」


僕達は中に通された。

中庭に抜け、噴水のある中央を横切る。噴水は豪華で、天使の像の水桶から、水が流れていた。

水はやはり貴重なのだ。こんな贅沢は、余程のお金持ちでしか出来ない。必ず通る場所に設置している事から、自慢したいのでは?と思うかもしれない。それは大きな間違いだ。これだけの事が出来ますよ!と警告しているのだ。

成金なら、話は別だろうが。


更に奥に進むと、ようやく階段を発見出来た。そこにもやはり兵士が常駐している。


「ようこそお越し下さいました!ここで、武器をお預け下さい。お帰りの際は、お忘れ無きようお願い致します」

「分かりました」


僕達は、武器を預ける。丸腰になるが、争う積もりで来た訳では無い。招かれたので、ご馳走になりに来たのだ。


長い通路を兵士に案内される。まるで迷路だ。帰りも案内して貰えるのだろうか?と不安になる。大きな扉の前に到着すると、待機を命じられた。


「勇者御一行様のご到着!!!!!!」

「「ワァーーーーーーーーー!!!!!!!!」」


パチパチパチパチパチパチパチパチ!!!!!!!!!

扉が開くと、沢山の人が拍手喝采で、出迎える!中に通され、僕達は城の主の元へ移動させられた。階段の前で横一列に並ぶ。


「ようこそ!我が城へ!

勇者御一行様!お待ち申しておりました!」

「お招き誠にありがとうございます!アルフォート興!」


膝を付き、頭を下げる。僕に習い、ユリさん達も同じ動作をした。


「おお!その様な堅苦しい作法は、よいのです!ささ!どうぞ!崩して下さい!」


僕達は、お互いの顔を見て立ち上がった。


「では!これより!正月のパーティーを開催する!皆さん!盛大に食べて、飲んで、騒いで下さい!」


バイオリンやピアノの演奏が始まり、パーティーがスタートされたのだ。


「やぁ!アレックス!」

「お!ピンキーか!元気してたか?」

「うん!そっちは?」

「まぁ、色々だ。そうそう、お招きありがとう」

「何だよ!畏まられると困る」

「ピンキー!お前はもう貴族なんだ。それくらい慣れろ」

「そうですわ!ピンキー様は堂々となされていて下さい」

「あ、お招きありがとうございます。ミーシャさん」

「来て頂いて嬉しいですわ!」


スカートの裾を持ち上げ、気品高くお辞儀する。流石、貴族だなぁと思う。


「お父様をお呼び致しますわ!」


ピンキーを連れて何処かに行ってしまった。とりあえず、ご飯を頂こう。

この世界の貴族には、知らない相手に話し掛けると言う行為は、禁止されているのだ。仲介役を通して、話に混ざるのが習わしとなる。なので、僕達には誰も近付いて来ない。というよりも来れないが正しいのだ。


「はむ!むぐ!旨いぞ!アレックス!」

「勇者なんだし、もっと上品に食えよ」

「はっはっは!いやいや、そんな必要は無いですよ!」


ミーシャさんがアルフォート興を連れて来た。白髪混じりの髭を生やした、ダンディーな中年の男で、とても渋い。隣には、豪華なドレスに身を包んだ女性がいた。凄い美人で、スタイルは抜群に良い。目を奪われるとは、正にこの事だ。


「いたたたたたたた!」

「あまり凝視するのは失礼ですよ!アレックスさん!」

「すいません」

「おほほほ。光栄ですわ!勇者様に見つめられるなんて」

「我が妻は、渡しませんぞ!」


いやいや、奪いに来てませんよ!ご飯呼ばれに来てるだけですから!


「アルフォート興!勇者様をご紹介して下さい!」

「ミューズ興よ。そう慌てるな。今日は、1日居て下さるそうだ。なぁ?そうだろ、ミーシャ?」

「ええ!今日はお泊まりになって頂く予定ですわ!」

「時間はタップリある。もう順番は決めておるのだ。呼ばれるまで待つが良い」


ミューズと呼ばれた男は、そそくさとその場を後にした。それから、色々な貴族を相手に紹介が続いたのだ。


「ぐああああ!疲れた!!!!」


ベッドに寝転がり、僕は背伸びをする。深夜まで紹介が続いたのだ。もう誰と話をしたか覚えていない。名前もこれでは覚えて切れないよ!

貴族は勇者との繋がりが欲しい。やはりステータスだろうな。有名人と知り合いです!は、金では買えないのだ。アルフォート興も随分鼻が高いだろう。勇者御一行のメンバーが婿なのだから。相手が勇者だったら良かったのに!と嘆いていたらしいが、これはピンキーには内緒にしておく。

まぁ、酒の席だからな。愚痴も溢してしまうのは仕方無い。


「ん!?」


ユリさんが、服を脱いでいるのが目に入る。どうやらパジャマに着替えるみたいだ!僕は慌てて、抱き付く!


「あ、アレックスさん!?ダメですよ!!」

「よいではないか!よいではないか!」


こうして3ラウンドこなしたのであった。

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